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ライフ×ロッテ×ヤクルト本社、食品容器の水平リサイクル実証を開始 異業種連携で“店頭回収モデル”の確立へ

ライフ×ロッテ×ヤクルト本社、食品容器の水平リサイクル実証を開始 異業種連携で“店頭回収モデル”の確立へ

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株式会社ライフコーポレーション、株式会社ロッテ、株式会社ヤクルト本社の3社は、2026年3月9日より、スーパーマーケット「ライフ豊洲店」において使用済みポリスチレン(PS)食品容器の回収実験を開始した。本取り組みは、異なる食品カテゴリーのブランドが連携し、小売店舗を拠点に店頭回収を行う日本初の実証であり、水平リサイクルの社会実装に向けた新たなモデル構築を目指す。

異なる業界を横断した日本初の回収スキーム

今回の実証では、「ヤクルト」容器および「雪見だいふく」のトレー・ピックといった使用済みPS容器を対象に、消費者参加型の回収スキームを構築。食品メーカーと小売が連携し、同一素材であるPSを軸に回収・再資源化の可能性を検証する点が特徴だ。

本取り組みは、2024~2025年に実施されたガムボトル容器の回収実証をベースに発展したもの。店頭回収のノウハウを持つライフとロッテに加え、ケミカルリサイクル(CR)技術の検討を進めてきたヤクルト本社が参画することで実現した。

回収された容器は、選別・粉砕後にCRへの適性を検証し、一部は実際にリサイクル原料として活用される予定。回収事業者としてトベ商事、サプライチェーンマネジメントを担うCBCも参画し、実運用を見据えた体制が構築されている。

PS素材のポテンシャルとリサイクルの現状課題

PSは、軽量かつ加工性に優れ、食品容器として広く利用されている素材である。リサイクル面でも、マテリアルリサイクルに加え、化学的に分解・再生するケミカルリサイクルに適しており、特にモノマー化によって高品質な再生材を得られる点が強みとされる。

一方で、PETボトルや食品トレーと比較すると、PS容器の分別回収やリサイクルの仕組みは十分に整備されていない。生活者による分別の浸透や、回収から再資源化までをつなぐ静脈物流の未整備が課題となっている。

今回の実証は、こうした課題に対し、店頭という生活動線上での回収を起点に解決を図る試みでもある。

店頭回収を起点に「生活者参加型」の循環モデルへ

実証では、消費者が使用後の容器を洗浄・乾燥したうえで店頭の回収ボックスに投入する方式を採用。日常の購買行動とリサイクル行動を接続することで、分別回収の習慣化と認知向上を狙う。

背景には、大規模な水平リサイクルを実現するうえで不可欠な「きれいに分別された資源の安定確保」という課題がある。単に技術を高度化するだけでなく、生活者の協力を前提とした仕組みづくりが求められている。

本実証は、スーパーマーケットを循環の入口と位置づけ、生活者との接点を活用した新たな回収モデルの可能性を探るものだ。

2026年8月まで実施、循環型社会の実装に向けた一歩

本回収実験は、2026年8月31日までライフ豊洲店で実施される予定。今後は、回収量や品質、リサイクル工程の効率性などを検証し、水平リサイクルの実現可能性を評価していく。

食品メーカー、小売、リサイクル事業者が一体となった今回の取り組みは、単なる実証にとどまらず、資源循環の新たなインフラ構築に向けた重要な一歩となる可能性を秘めている。今後、他素材や他製品への展開、さらには全国規模での展開へと広がるかが注目される。

関連リンク:プレスリリース

(TOMORUBA編集部) 

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