ふらのバス・富良野タクシー・富良野市・ふらの観光協会・三井住友カード・JCBが参画 クレジットカードなどのタッチ決済とMaaSを活用した富良野公共交通の実証実験が始動
ふらのバス株式会社、株式会社富良野タクシー、富良野市、一般社団法人ふらの観光協会、三井住友カード株式会社、株式会社ジェーシービー(JCB)などが、2026年2月5日より、富良野エリアにおいて「stera transit 富良野MaaS推進事業」の実証実験を開始する。国土交通省の「令和7年度 日本版MaaS推進・支援事業」に採択された取り組みであり、公共交通のキャッシュレス化とデータ活用を通じた利便性向上を目指す。
本実証では、ふらのバスが運行する全路線において、クレジットカードなどのタッチ決済による乗車サービスを本格導入する。対応ブランドはVisa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯と幅広く、現金や事前チャージを必要とせず、カードやスマートフォンを専用端末にかざすだけで乗降が可能となる。
バス・タクシー・地域店舗をつなぐ仕組み
実証実験のもう一つの柱が、三井住友カードの総合交通アプリ「Pass Case」を活用した企画券の販売である。対象となるのは、旭川線ラベンダー号の一部区間で、ふらのバスの乗車券に加え、富良野タクシーのクーポンや、地元菓子店「菓子司 新谷」の特典をセットにした内容となっている。
利用者は「Pass Case」に登録したクレジットカード等を用い、アプリ上で企画券を購入。そのままタッチ決済でバスに乗車できるほか、アプリ画面を提示することでタクシークーポンや店舗特典を利用できる。公共交通と地域消費を一体で設計することで、観光客の回遊性向上と地域経済への波及効果を狙う。
データ活用で持続可能な交通網の構築へ
富良野市では、人口減少や高齢化を背景に公共交通の利用者数が減少傾向にある一方、市民の移動ニーズへの対応や観光客の移動手段の充実が課題となっている。こうした状況を踏まえ、2025年11月には関係者による「stera transit 富良野MaaS協議会」を設立し、キャッシュレス化とデータ活用によるサービス高度化を検討してきた。
本実証では、stera transitを通じて取得される乗降データに加え、決済事業者が保有する購買・属性データを組み合わせることで、公共交通が「誰に、どのような目的で」利用されているのかを可視化する。得られた知見は、公共交通計画の見直しや利便性向上策に活用される予定だ。
なお、本件により「stera transit」の導入公表事業数は全国45都道府県・200事業に到達した。富良野での取り組みは、地方都市におけるMaaSとキャッシュレス交通の先行事例として、今後の横展開も期待される。
▲タッチ決済乗降履歴確認画面
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(TOMORUBA編集部)