移動の課題に取り組むソーシャルデザインカンパニーのNearMe、『Life Design Fund』から資金調達を実施
移動の課題に取り組むソーシャルデザインカンパニーの株式会社NearMeは、イオンモール株式会社(を引受先とした第三者割当増資によって資金調達を実施した。なお、今回の資金調達は、イオンモールとイグニション・ポイントベンチャーパートナーズ株式会社がコーポレートベンチャーキャピタルを共同で運営する「Life Design Fund」を通じた出資となる。
背景
ニアミーは『移動の「もったいない」を解決し、1人でも多くの人が、自由に移動でき、住みたい街に住み続けられる社会を実現する』ことをミッションに、地域活性化に貢献するマッチングプラットフォームになるべく、独自AIによるルーティングの最適化技術を活用したタクシーの“シェア乗り”サービスを展開している。
羽田空港、成田空港をはじめとした全国16空港とその周辺都市をドアツードアで結ぶ『エアポートシャトル』は、2019年8月のサービス開始よりこれまで延べ90万以上(2024年12月時点)が利用。また、東京都23区内および関西エリアなどで運行している『シェア乗りタクシー』などを展開している。その他にも、地方自治体が抱える移動課題解決を目指した様々な実証事業に参画している。
イオンモールは、2030年ビジョン「イオンモールは、地域共創業へ」を策定。同じ志を持つ、全ての人たちをつなぎ、持続可能な地域の未来につながる営みを共創することをめざしている。また、全国各地にある商業施設を基盤に、地域生活者との接点作りや、顧客の滞在価値向上に取り組んでいる。
今回の資金調達によって、地方都市における移動手段不足の課題に対し、イオンモールと連携し、従業員を含めた住民の日常の移動手段の提供だけでなく、インバウンド需要への対応など、地域行政へ働きかけることで多様なステークホルダーが共創する新たな交通サービスのスキーム作りを推進していくという。
ニアミーは、1つの車両を複数組でシェアする「ライドプーリング」によって、既存のアセットを活用しながら輸送量を「質」の観点から高めていくことを目指すだけでななく、生活者の日常における移動の選択肢として“シェア乗り”を浸透させていくことを目指していく。
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(TOMORUBA編集部)