和泊町×NTTビジネスソリューションズ×NTT西日本ーー離島における高齢者見守り支援実証実験を開始
2025年1月14日より、鹿児島県大島郡和泊町において、高齢者見守り支援の実証実験がスタートする。このプロジェクトは、和泊町、NTTビジネスソリューションズ株式会社(以下、NTTビジネスソリューションズ)、およびNTT西日本鹿児島支店の3者による連携により、実現した。
実施背景と目的
日本の離島地域では高齢化が急速に進行しており、特に一人暮らし高齢者の生活環境の維持やコミュニケーション不足が大きな課題となっている。これらの課題に対処するため、パーソナルAIアシスタント「Alexa」を搭載した「Echo Show 8」と「Alexa Smart Properties」を活用した次世代の地域活性化ソリューション「コミュニケーションプラットフォーム<こみぷら>」が開発された。
この実証実験では、高齢者が安心して暮らせる地域社会の実現を目指し、地域住民の生活を支える新たな仕組みを検証する。
取り組みの概要
実証実験では以下の3つの主要機能を活用する。
1.自治体からの地域情報発信
自治体からのお知らせをEcho Show 8を通じて配信することで、効率的かつ高い開封率を実現。
2.地域包括支援センターとのビデオ通話
台風など外出が困難な状況下でもビデオ通話を活用し、高齢者と支援機関との円滑なコミュニケーションを確保する。
3.AIとの日常会話やクイズ・ゲーム
Alexaとの対話機能を活用し、日常的な会話やレクリエーションを通じて高齢者の健康促進を支援。
これらの機能は、地域内の情報伝達や見守り活動を効率化すると同時に、高齢者が孤立することなく快適に生活できる環境を提供することを目的としている。
<実証実験の詳細>
期間: 2025年1月14日(火)〜3月7日(金)
エリア: 鹿児島県大島郡和泊町
参加機関の役割:
和泊町: 実証フィールドの提供および地域関係者との調整
NTTビジネスソリューションズ: ソリューションの提供
NTT西日本鹿児島支店: 実証運営のサポート
この実証実験では、特に離島地域の高齢者における生活の安心感向上が期待されている。台風の多発や移動の難しさといった地理的課題を抱える地域でも、「こみぷら」を活用することで、迅速かつ的確な情報伝達や見守りが可能となる。
また、今回の成果をもとに、「こみぷら」の全国展開も視野に入れており、他地域への普及を進める予定だ。
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(TOMORUBA編集部)