遠隔釣りロボットの「Re-al」×ツクイ | 高齢者向け施設における「遠隔/仮想釣りサービス」の導入に向けた実証実験を開始
株式会社Re-alは、遠隔釣りロボット「TeleAngler(テレアングラー)」を高齢者向け市場に提供すべく、株式会社ツクイと共同でサービス導入に向けた実証実験を開始すると発表した。第一弾として、2022年1月10日(月)にミライ想造ラボ(横浜市)で体験会を開催する。
高齢者向け施設への導入の背景
高齢者の抱える課題として、特に男性高齢者向けのレクリエーションや没頭できる趣味が不足していることがあげられる。この課題を解決するため、両社はリアルハプティクス技術を応用した遠隔/仮想釣りシステムにより、釣り場に出かけることなく本格的な釣り体験を実現するサービスを開発したという。これにより高齢者や身体の不自由な人が、気軽に本格的な釣りを体験でき、多くの釣り不自由者に貢献することを目指す。
2019年の内閣府の引きこもり調査によれば、中高年の引きこもりは61万人を超え、その多くは定年を機に起きるとされている。特に、男性高齢者は周りと積極的なコミュニケーションを取ることをせず、楽しめる遊びや趣味が少ないことで、外出する機会が減少するといわれている。要介護認定者であっても、デイサービスへ赴くことが億劫となるケースが多いことが社会課題となっている。
本システムをデイサービス施設等へ導入することにより、施設へ赴くモチベーションを喚起することで、男性高齢者の引きこもりといった社会課題解決を図る。高齢者の引きこもりは認知的・精神的・身体的機能を低下させ、認知症、うつ病、寝たきりの原因となる。新しい遠隔/仮想釣りレクリエーションにより、これらの解決を図りたい考えだ。
遠隔 海釣り体験会を実施
第一弾として、2022年1月10日(月)に遠隔釣り体験イベントを開催する。横浜市にあるツクイのミライ想造ラボから、三浦半島にある城ヶ島の海上釣りを遠隔で楽しめるイベントだ。事前申込により先着8組が体験できるという。
※関連リンク:プレスリリース