関西電力×東京センチュリー | 電動車の使用済み電池の利活用で業務提携、定置型蓄電池の提供に向けたサービスを検討
関西電力株式会社と東京センチュリー株式会社は2023年1月27日、電動車(※1)の使用済み電池(リユース電池)を活用した定置型蓄電池事業に係る業務提携契約を締結した。
本提携では、リユース電池を組み合わせ、これまでにない大規模(※2)な定置型蓄電池を系統用蓄電池(※3)として利用することや、ビルや工場等の顧客に提供することを検討しているそうだ。2025年度を目途に関西地域に留まらず全国での事業化を目指すという。
※1:EVに加え、フォークリフトや電動二輪車を含む
※2:数MWhから数十MWh以上の容量を想定
※3:大型蓄電池を電力系統に接続し、電力の余剰時には蓄電し、不足時には放電することで、電力需給の安定化や再生可能エネルギーの導入加速に寄与することを目指すもの
業務提携に至った背景
東京センチュリーは、グループ会社を通じてオートリース事業を展開し、電動車の普及に注力している。本協業においては、リース期間が満了した電動車本体などからリユース電池の調達を行うとともに、定置型蓄電池の提供に向けたサービスの検討を担う。
関西電力は、電力事業での知見を活用し、蓄電池関連事業へ参入しており、電力需給の安定化や再生可能エネルギーの導入加速を推進している。本協業においては、リユース電池を用いた定置型蓄電池の運用サービスの検討を担う。
国内では再生可能エネルギーの導入が進む一方、時間帯や天候等で発電量の変動が大きくなるなど、需給調整力の確保が課題となっている。系統の安定化に不可欠な需給調整力の供出や、発電した電力の有効活用といった観点から、定置型蓄電池の重要性は今後増大していくものと考えられている。
両社は、これらの課題に取り組むとともに、持続可能な循環型社会、ゼロカーボン社会の実現に貢献していきたい考えだ。
定置型蓄電池事業の実現に向けた協業の概要
<電動車の使用済み電池の利活用イメージ>
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