国際物流プラットフォーム「Shippio」、シリーズBで16.5億円の資金調達を実施
国際物流プラットフォーム「Shippio(シッピオ)」を提供する、株式会社Shippioは、シリーズBラウンドにおいて総額16.5億円の資金調達を実施した。既存投資家に加え、今回のラウンドより日米を拠点とするグローバル投資ファンドDNX Ventures、Spiral Innovation Partners、東京海上日動火災保険、みずほキャピタル、あおぞら企業投資など新たに5社を引受先とする第三者割当増資等を実施した。今回の増資等により、累計調達額は約30億円となる。
また、合わせて新たに荷主向けサービス「Any Cargo」をリリースした。オペレーション×デジタルの力で、更なる荷主の負荷を軽減するソリューションの提供を通して、Shippioは国際物流DX(デジタルトランスフォーメーション)を一層推進していくという。
資金調達の背景
昨今、コロナ禍による物流供給網の混乱やウクライナ情勢等による資源高などの影響で、国際物流のコントロールが、より複雑かつ困難となっている。こうした社会情勢を受けて、国際物流業務においても、貨物の輸出入に関連した変更・調整・交渉が増え、オペレーションの非効率による負荷が一層深刻さを増している。
国際物流をめぐる情勢が複雑さを増す中、本船動静の自動更新や見積もり・発注、貿易書類や請求書の一元管理をデジタル上で実現できる、国際物流DXへのニーズは年々高まっている。Shippioも事業成長とともに、数多くの荷主に利用されるようになった。結果として、現在42カ国の拠点と日々やりとりを行い、2022年の7月末時点での受注高は、前年同月比で約4倍と高い成長率を実現した。
資金調達の目的
今回調達した資金は、グローバルを含めた人材採用や、国際物流プラットフォーム「Shippio(シッピオ)」の機能・サービス開発、広告宣伝、事業領域の拡大に向けたM&Aなどに投資する予定だという。これにより、荷主の課題解決にとどまらず、物流事業者の課題解決にも繋がる機能・サービス開発に取り組み、汎用性の高い国際物流プラットフォームの構築を推進していくという。
また、Shippioは創業当初から、グローバルな組織を重視しており、外国籍や多様なバックグラウンドをもつ人材の採用を強化してきた。今後は、組織を60名→100名規模へと拡大させ、より一層、グローバルスタンダードに沿った組織づくりを推進するという。
資金調達概要
資金調達額:16.5億円(シリーズB)
累計資金調達額:約30億円
調達方法:第三者割当増資及び融資等
新規投資家:DNX Ventures、Spiral Innovation Partners、東京海上日動火災保険、みずほキャピタル、あおぞら企業投資
既存投資家:デライト・ベンチャーズ、環境エネルギー投資、ソニーベンチャーズ、アンカー・シップ・パートナーズ
資金使途:プロダクト開発、採用・組織体制の強化、事業領域の拡大に向けたM&A等
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