カスタムオーダーメイド品のプラットフォームを運営するレスタス、シリーズBで10億円の資金調達を実施
カスタムオーダーメイド品のプラットフォーム「レスタス」を運営する株式会社レスタスは、既存株主であるハックベンチャーズや、みずほキャピタルをはじめ、複数の新規投資家を引受先とする第三者割当増資と、複数の金融機関からの融資を合わせて、10億円の資金調達を実施した。
同社はこれまでに10億円の資金調達を実施し、今回の調達で累計調達額は20億円となった。
今回の資金調達では、地域活性化に取り組む多くの地銀・信金系ベンチャーキャピタルや地元企業が参加。今回の調達資金をもとに、地域のものづくり企業との連携を強化し地域の活性化にも寄与できるように、事業と組織の拡大に取り組むという。
資金調達の背景
レスタスは、中期目標として「日本を代表するファストカスタムオーダーカンパニー」を目指す。ニーズの多様化により多品種少量生産が求められるが、レスタスはカスタムオーダーにまつわるタスクを減らすことで、誰でも手軽にカスタムオーダーメイド品を手に入れられる世界をつくる。そして、モノづくり企業への適正価格での注文が増加し、地域が活性化していく未来を目指しているという。
レスタスはこれまで、大阪発祥のスタートアップ企業として大阪を中心とする近畿圏のサプライヤーを中心に取引してきたが、今回出資された地銀・信金系ベンチャーキャピタルや地元企業を中心に、中国地方や四国地方など西日本全体へサプライヤーネットワークの範囲を広げ、ゆくゆくは日本全国に広げて更なる地元産業の活性化に寄与していくという。
▲レスタスのビジネスモデル
今回調達した資金の使途
これまで展開してきたカスタムオーダーメイド品のプラットフォームサービスの更なる拡充のため、以下の3点を強化。
■ものづくり企業との連携強化
レスタスはこれまで約100社のサプライヤー・パートナーと取引をしてきたが、連携を強化することで、顧客の多種多様なニーズに応えることができるようになり、業界の多重請負構造の排除やサプライヤーへの適正価格での発注増加を通じて、さらなる地域活性化に取り組むという。
レスタスでは各地域の提携パートナーを募集している。
■採用の強化
更なる事業拡大や新規事業推進のため、エンジニアやカスタマーサービス、企画、新規事業推進など、幅広く募集している。
■幅広い層へ届けるためのマーケティング強化
現在、レスタスでは4,000点以上のカスタムオーダーメイド品を取り扱っている。また、コロナ禍にも関わらず順調にユーザー数を伸ばし、2年前から法人ユーザー数、個人ユーザー数ともに2倍超の成長をすることができた。今後さらにマーケティングを強化し、ユーザー数の拡大に力を入れるという。
▲レスタスのユーザー数推移
本ラウンドにおける資金調達の概要
■シリーズB調達額
10億円
■累計資金調達額
20億円
■既存投資家
ハックベンチャーズ
みずほキャピタル
■新規投資家
フューチャーベンチャーキャピタル
池田泉州キャピタル
南都キャピタルパートナーズ
ちゅうぎんキャピタルパートナーズ
ごうぎんキャピタル
キングプリンターズ
AGキャピタル
りそなキャピタル
ファンドクリエーショングループ
セブンスターズキャピタル
■金融機関
三菱UFJ銀行
みずほ銀行
りそな銀行
商工組合中央金庫
日本政策金融公庫
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