資生堂研究所「fibona(フィボナ)」×SCENTMATIC | 新たな香り体験システムをS/PARKに設置
資生堂研究所が主導するオープンイノベーションプログラム「fibona(フィボナ)※1」は、2021年11月に共創を開始したSCENTMATIC株式会社(以下、セントマティック)により開発された新たな香り体験システムを、7月14日(木)から10月14日(金)までの期間限定で、資生堂グローバルイノベーションセンター(以下、S/PARK)の1階に設置し、来店客に新たな香り体験を提供する。
この香り体験システムには、セントマティックが開発した香りと言葉の変換システム「KAORIUM(カオリウム)」に資生堂が開発した香りを搭載しており、体験者から収集・解析した香りに関する感性データを、今後の同社の香り研究のさらなる進化に活用する。
資生堂は、資生堂独自のR&D理念『DYNAMIC HARMONY』のもと、異業種を含むスタートアップ企業が保有する、時代の変化にスピーディーに対応した斬新なアイディア・技術を、同社の強みとする研究領域の知見・技術、商品やサービスと融合させることによって、これまでに生活者が出会ったことのない新たな美容体験をはじめとするイノベーションの創造に果敢に挑み続ける考えだ。
※1 資生堂研究所のオープンイノベーションプログラム「fibona (フィボナ)」 スタートアップ企業とのコラボレーション開始(リリース)
KAORIUM体験サービス概要
■期間: 2022年7月14日(木)~10月14日(金)
■時間: 12:00~18:00 ※水曜・日曜はサービス停止
■場所: 資生堂グローバルイノベーションセンター(S/PARK)1階
■体験料金: 無料
■システム概要: 今回の体験サービスでは、来店客に香りの豊かさをより深く感じられる体験をしてもらう。また、資生堂が開発した香りに対してお客さまがどのような言葉を当てはめるのかを観察し、データより得られた知見から、今後さらに検討を進めることで、来店客一人ひとり の感性に寄り添った香り体験の提供や、新たな香り開発プロセスの構築、嗅覚を他の感覚や言語と繋げたレコメンドサービスの開発なども可能になると考えているという。
<施設情報>
■名称: 資生堂グローバルイノベーションセンター(S/PARK)
■住所: 神奈川県横浜市西区高島1-2-11
※入場無料、日曜休館(8/14(日)~8/22(月)まで夏季休業のため休館)
※最新の営業情報は、S/PARK公式サイトより。
「fibona」と「Co-Creation with Startups」の取り組み
2019 年4月に都市型オープンラボとして本格稼働した資生堂グローバルイノベーションセンター(S/PARK)では、“多様な知と人の融合”をコンセプトとしたイノベーション創出に向けた様々な活動を推進している。S/PARKのコンセプトを象徴する活動である「fibona」は、外部のユニークな発想やテクノロジーと、資生堂が持つ美やサイエンスの知見を融合し、世界をワクワクさせる新たな価値の創造に挑戦している。
「fibona」 の取り組みの1つである「Co-Creation with Startups」は、ビューティーテック業界を中心とするスタートアップ企業との共創を目指したアクセラレーションプログラムで、共同研究やビジネス化に向けた様々な取り組みを進めている。今回連携したセントマティックとは、2021年から“香り”をテーマにした共創を行っているそうだ(※2)。
※2 資生堂研究所のオープンイノベーションプログラム「fibona (フィボナ)」 ~新たに2社との連携を決定~(リリース)
SCENTMATIC株式会社とは
セントマティックは、香りを言語化するAI システムを用いて、あらゆるものに”情緒的な体験価値”をプラスできる香りの共創型の香りのビジネスデザイン集団として、2019 年に設立された企業だ。五感の中でも最も未知な領域であった「嗅覚」に着目し、香りを言語化するAI ツール「KAORIUM」を開発している。
これまで「香り」という概念は個人の感覚の違いにより他者へのイメージの伝達が難しく、明確な指標というものが存在していなかった。KAORIUM の登場により様々なビジネス上での“香り”の活用が期待できる。セントマティックが取り組むのは「嗅覚のデジタライゼーション」。それは、香りと言葉による「香りの体験」によって人の感性を進化させ、あらゆる業界のビジネスに革新をもたらすものだ。
※関連リンク:プレスリリース