1. Tomorubaトップ
  2. ニュース
  3. 瀬戸内洋上都市ビジョン協議会|オンデマンド海上交通の活性化を見据えた、港湾管理電子化の実証事業第二弾を開始
瀬戸内洋上都市ビジョン協議会|オンデマンド海上交通の活性化を見据えた、港湾管理電子化の実証事業第二弾を開始

瀬戸内洋上都市ビジョン協議会|オンデマンド海上交通の活性化を見据えた、港湾管理電子化の実証事業第二弾を開始

0人がチェック!

瀬戸内洋上都市ビジョン協議会では、協議会参画団体であるscheme verge、電通、四国地方整備局、ならびに港湾管理者等が共同で、MaaSアプリ「Horai」での海上オンデマンド交通の予約受付と、運航に必要な桟橋の利用申請をAPIで連携する実証事業を行う。瀬戸内国際芸術祭が行われる香川県の沿岸と島しょ部において、2022年4月14日より5月18日まで実施し、DXによる港湾管理や桟橋利用申請の円滑化と、オンデマンド海上交通によるシームレスな島しょ部観光体験の提供を目指すという。

実証実験の内容

本実証事業では、観光型MaaSアプリ「Horai」と船着場管理システム「Triangle Connect」のAPI連携を行い、利用者がHoraiで海上タクシーを予約すると、自動で海上タクシー事業者から港湾係留許可の電子申請が実施されるという取り組みを行う。本実証事業では、瀬戸内国際芸術祭2022に来訪する旅行者に向け、海上交通サービスのオンデマンド化による地域活性化と、港湾管理の電子化による業務の円滑化・省人化やニーズに即した利用機会の提供を目的に、港湾施設の利用手続きを電子化しシームレスなサービス提供の実現に向けた問題点等を検証する。

背景・課題

瀬戸内国際芸術祭等の移動需要が高まる時期において、フェリー・定期船だけでは旅行者需要に対応しきれない状況があり、2019年開催時には積み残しが課題となった(瀬戸内国際芸術祭2019年の総来場者数は過去最高の117万8484人)。また、同会場となる離島間の移動においては、海上タクシーを利用しての効率的な移動ニーズも高まっている。海上タクシーは各港に係留する際、主に紙での事前申請、承認が必要となり、海上タクシーなどのオンデマンド海上交通の提供に伴う障壁となっている。

目的

これらの課題解決として、現在紙や電話での申請となっている係留申請について電子化を図り、港湾管理のさらなる効率化を目指し、海上タクシー手配のオンデマンド化に資する港湾行政事務のデジタル化(DX)を瀬戸内から目指す。

取り組み概要

具体的には、scheme vergeが提供する観光型MaaSアプリ「Horai」(※1)から利用者が海上タクシーを予約すると、水都創造パートナーズの提供する船着場管理システム「Triangle Connect」(※2)とAPI連携し、本来海上タクシー事業者が都度紙で申請する係留申請が、自動で電子申請される。

港湾管理者は電子システム上で海上タクシー事業者の申請を承認することにより、業務効率化を検証する。本実証事業では、観光客が集中する瀬戸内国際芸術祭春会期に実施することで、繁忙期の業務効率化・省人化を図り、海上交通のオンデマンド化、陸の交通や観光施設とのシームレスなサービス提供の実現に向けた問題点等を検証する。尚、実証実験対象はHoraiでの予約による海上タクシーの利用で、対象の港は高松港、土庄港、家浦港となる。

本実証事業は2021年3月に行った実証事業の第二弾となり、HoraiとTriangle ConnectのAPI連携による係留申請の自動化が新規の検証項目となっているそうだ。

※第一回目(2021年3月)のプレスリリース 


▲海上タクシー

観光型MaaSアプリ「Horai」

「Horai」は、アート&カルチャー特化型の観光ナビアプリだ。各地の文化や魅力に触れる体験から自分らしい旅が楽しめるよう、一人ひとりに応じた旅をサポートする。芸術祭・アートイベントの開催に合わせた観光活性化のため、2022年4月1日から5月18日まで、アプリ「Horai」上で海上タクシーを予約すると、香川県内全航路一人あたり2,500円で利用できる。島から島へ、定期航路に縛られない自由な旅を、海上タクシーで体験できるそうだ。

船着場利用管理システム「Triangle Connect」

水都創造パートナーズが運用する船着場利用管理システム「Triangle Connect」は、複数の船着場の桟橋利用予約や空き状況を管理し、船着場特有の各種規定に即した運用や精算業務を支援する。すでに東京都内で乗船券の販売や船着場利用予約業務で運用中だ。今般の実証を通して「Horai」との連携を図りながら、今後も引き続き、舟運関連業務のデジタル化(DX)、水上交通・海上交通のMaaS化に向けた各種関連取組を展開予定だ。

関係者の役割

scheme verge株式会社:観光型MaaSアプリ「Horai」の提供、全体ディレクション、運行サポート等

株式会社電通:DX推進技術支援

一般社団法人水都創造パートナーズ:船着場利用管理システム「Triangle Connect」の運用支援等

国土交通省 四国地方整備局:港湾管理における効果検証、課題整理

■各港湾管理者:船着場利用管理システム「Triangle Connect」の操作

※協力 香川県、土庄町

瀬戸内洋上都市ビジョン協議会について

■活動目的・概要

観光や生活、交通などにまつわるサービスを手配できるMaaS(Mobility as a Service)の構築と、サービスサプライヤーのDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進により、交通機関や各種施設、コンテンツなどの統一的なサプライチェーンを構築することで、瀬戸内において滞在客や生活者が自身のニーズに合ったコンテンツにストレスなくアクセスできるようにすること、ならびに各種事業者の効率的な事業運営とサービスの質向上につながるデータ駆動型のエリアマネジメントの構築を目的として2019年7月設立。

■協議会参画機関・自治体・団体・企業


※関連リンク:プレスリリース 

TOMORUBA編集部) 

新規事業創出・オープンイノベーションを実践するならAUBA(アウバ)

AUBA

eiicon companyの保有する日本最大級のオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA(アウバ)」では、オープンイノベーション支援のプロフェッショナルが最適なプランをご提案します。

チェックする場合はログインしてください

コメント0件