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大阪ガス | ヨーロッパでEVを活用した需給調整事業を行うスタートアップ「JEDLIX」に出資

大阪ガス | ヨーロッパでEVを活用した需給調整事業を行うスタートアップ「JEDLIX」に出資

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大阪ガス株式会社は、同社の100%子会社であるOsaka Gas UK, Ltd. を通じ、欧州で需給調整(※1)事業を行うJEDLIX B.V. と資本提携契約を11月3日に締結した。これにより大阪ガスは、世界で最も制度設計が進んでいる欧州の需給調整市場(※2)に参画することになるという。

背景

 近年、世界的に再生可能エネルギーの導入が進んだことで、天候に左右される再エネの出力変動に対応する需給調整機能の重要性は増している。また、欧州では早くから再エネの導入が進み、需給調整市場の制度設計は世界で最も進んでいる。

JEDLIX社は欧州で事業を行うアグリゲータ(※3)であり、自社開発システムにより電気自動車(EV)のバッテリーを遠隔制御することで需給調整を行う。同社は2016年に設立されたスタートアップで、オランダやフランスなど7か国を事業エリアとし、順調に事業を拡大中だ。また、EVメーカー、EVの充電スポット事業者やエネルギー小売事業者との提携をさらに促進することで、事業の拡大を目指している。


Daigasグループは、海外電力ビジネスにおいて天然ガス火力発電事業や再エネ事業に取り組んでおり、今後は海外の需給調整事業などへの参画も進めていく。また、国内では、再エネ大量導入社会における電力系統の安定化に貢献するべく、家庭用燃料電池エネファームを活用したバーチャル・パワー・プラント(※4)(以下「VPP」)の構築実証事業や、コージェネレーションシステムなどを活用した業務用・工業用の顧客向けデマンドレスポンスサービス(※5)などに取り組んでおり、得られた知見は国内でも活用していく考えだ。

Daigasグループは、2021年1月に発表した「カーボンニュートラルビジョン」のもと、今後も脱炭素社会に貢献する技術・サービスの開発に取り組み、気候変動をはじめとする社会課題の解決に努め、暮らしとビジネスの“さらなる進化”の役に立つ企業グループを目指していくという。

※1:停電や設備機器への支障を発生させないように、電気は常に需給を一致させる必要があり、需要と供給のバランス調整行うために電気を充放電することを「需給調整」という。

※2:需要と供給のバランス調整、電力系統の周波数を一定に保つよう制御する目的で、電力系統運用者が必要な需給調整力を調達する市場。発電事業者やアグリゲータは電力系統運用者の指令に従って需給調整を行い、それに対する対価を受けとる。

※3:複数の需要家の電力設備を遠隔制御して電力系統運用者の指令に基づき、調整力を提供する事業者

※4:情報通信技術等により、アグリゲータが分散電源等を統合的に制御することで、あたかも一つの発電設備のように機能する仮想発電所のこと

※5:系統の電力需給逼迫時に、顧客から供出を受けた電力をDaigasグループがアグリゲーションすることにより、系統の需給安定化に貢献するサービス

事業スキーム


※関連リンク:プレスリリース 

TOMORUBA編集部) 

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