ソニー×日本旅行 | 人工衛星を活用した学校・教育機関向け体験プログラムの共同開発を開始
ソニーグループ株式会社と株式会社日本旅行は、超小型人工衛星を活用した学校・教育機関向け体験プログラムを共同で開発。開発された体験プログラムは、修学旅行のコンテンツや単体教育パッケージとして販売され、事業化が目指される。また、プログラムの開発に向けた実証実験が国内の高等学校にて実施される。
▲上写真:ソニーと日本旅行が想定する事業モデル
ソニーは、昨年8月に発表された通り、東京大学、JAXAとともに「宇宙感動体験事業」の創出に向けた共同開発および技術実証を進めており、2022年度にはカメラ機器を搭載した超小型人工衛星の打ち上げを予定しているという。
日本旅行は宇宙事業推進チームを擁し、多くの学校へ先端科学技術をテーマにした独自の学校向け探究体験プログラム「ミライ塾」を販売しており、将来の進路を考える中高生に、宇宙産業、先端科学技術産業を身近に触れる機会を提供している。
今回、ソニーと日本旅行はそれら両社の特長や強みを生かし、カメラ機器を搭載した超小型人工衛星を用いて、宇宙からの視点を地上からリモートかつリアルタイムで自由に操作する新たな体験を提供するプログラムの共同開発に合意した。
今回共同で実施する実証実験は、ソニーが独自に開発した撮影シミュレータを用いて高等学校にて行われる。生徒は、それぞれの視点や感性に基づいて疑似的に宇宙から地球を撮影し、作品をつくる。作品の一部は超小型人工衛星の打ち上げ後に実際に撮影を行い、生徒たちに届けられる予定。ソニーと日本旅行は、同実証実験を通じて、疑似的に宇宙と繋がる体験をした生徒からのフィードバックや、その意識変容を観察することで、事業化に向けた検討を進めていくという。
両社は、次世代を担う中高生が新たな科学の芽や創造性を育むことを願い、これまで一部の人々や企業にしか触れられない遠い存在として見られてきた宇宙を、自分達を取り巻く身近な環境の一つとして認識、実感できるプログラムの開発を進めていくという。
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