遠隔接客サービス「RURA」を提供するタイムリープ、ジャフコ グループなどから総額約1.8億円の資金調達
タイムリープ株式会社は、遠隔地から店舗での接客を可能にするサービスRURA(ルーラ)の事業拡大のため、ジャフコ グループ株式会社、HIRAC FUND、株式会社VOYAGE VENTURESを引受先とする第三者割当増資により、総額約1.8億円の資金調達を完了したと発表した。
資金調達の背景
2018年10月、パーソル総合研究所・中央大学より「サービス業においておよそ400万人の人手が不足する」という未来推計が発表された(※1)。また、2020年2月の厚生労働省による労働経済動向調査では、2020年2月1日現在の全産業の欠員率(未充足求人数/常用労働者数)2.8%に対して、宿泊・サービス業は4.5%と大幅に上回っており(※2)、サービス業における生産性の向上が必要であることが伺える。加えてそれらを背景に、昨年からの新型コロナウイルス感染症拡大も加わり、サービス業における働き方の変革は、今後益々急務となっていくものと考えられる。
こうした社会課題にアプローチするため、タイムリープではまるで瞬間移動のように多拠点への接客ができるSaaS型の遠隔接客サービス「RURA」を提供している。現在、ホテル・商業施設・シェアオフィス・小売業など多様な業界から200件以上の問い合わせを受けているという。今回調達した資金をもとに、遠隔接客サービス「RURA」のさらなる開発、および人材費に投資し、事業の拡大を通じてビジョンの実現を目指していくとのことだ。
※1: パーソル総合研究所・中央大学「労働市場の未来推計2030」
※2: 厚生労働省「労働経済動向調査」
タイムリープと遠隔接客サービス「RURA」について
タイムリープは、「最も大切なことに時間を使える世の中を実現する」をビジョンに掲げ、遠隔接客サービス「RURA」を提供している。遠隔接客サービス「RURA」は、インターネット越しに店舗の接客を行なうことができるサービスだ。特許出願中の独自システムにより、少人数で多拠点の接客ができる点に大きな特長がある。接客の一部を遠隔で集約することで、新型コロナウイルスへの感染対策はもちろんのこと、店舗運営の効率化や接客業における新しい働き方の実現が可能となる。
<画像:RURA>
引受先からのコメント
■ジャフコ グループ株式会社 シニアアソシエイト 清田怜氏
『あらゆる領域で不可逆的にデジタル化が進む一方で、現時点において人間の業務の全てをロボット(AI)で置き換えるハードルは高いと感じています。こうした環境下、国内外のロボット情報を最先端でウォッチし続けてきた望月社長が、店舗の接客UXにこだわり抜いて作り上げた「RURA」というプロダクトは、必ず遠隔接客を当たり前のものにしてくれると期待しています。一緒に頑張っていきましょう!』
■HIRAC FUND 代表パートナー 古橋智史氏
『望月さんの過去のロボット事業での経験や、コミット力が高いチームに一目惚れしました。昨今のDX化の潮流や市場のポテンシャルはもちろんのこと、コロナ禍において対面接客が難しくなる中、完全に無人・機械化するのではなく、人間×テクノロジーというハイブリッドなソリューションに、可能性を感じました。ジャフコさん、VOYAGE VENTURESさんという素晴らしい株主応援団ととも知見を集結し、事業拡大を全力で応援してまいります。』
■株式会社VOYAGE VENTURES インベストマネージャー 小笠原英昭氏
『接客のDXは新型コロナウイルス感染症を契機に注目が高まっていますが、アフターコロナにおいても最も希少な資産である人財の有効活用の観点で、その重要性はいっそう高まると考えています。その中でRURAはPoCにとどまらず、実際に現場で効果をあげている稀有なサービスで、これまで導入困難だったケースも含め、あらゆる接客シーンで活用可能なものです。今後、自分たちの想像を超える用途で活用されていくことを考えると、非常にワクワクしています。』
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