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大阪大学ベンチャーキャピタル | 人の屋内位置測位技術を研究開発する「HULIX」に投資実行

大阪大学ベンチャーキャピタル | 人の屋内位置測位技術を研究開発する「HULIX」に投資実行

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大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社は、人の屋内位置測位技術の研究開発に取り組む大阪大学発のベンチャー企業「株式会社HULIX(ヒューリックス)」に対し、1億3000万円の投資を実行したと発表した。本件は、2021年1月1日に設立されたOUVC2号ファンドの第一号案件になる。

株式会社HULIXとは?

HULIXは、人の屋内位置測位技術の研究開発に取り組む大阪大学情報科学研究科・山口准教授の研究成果をもとにして、2020年7月に設立された大阪大学発のベンチャー企業だ。大阪大学の起業支援施策である「起業プロジェクト育成グラント」の採択案件として、阪大・OUVCの全面的なバックアップのもと、人流空間解析プラットフォーム「ひとなび」の事業化に取り組んでいる。

「ひとなび」は、レーザ測位スキャナ(LiDAR)を活用して、屋内における人の位置を測定できるシステムで、大規模空間で不特定多数の人の流れを把握できるという特徴を持つ。阪大独自のセンシング技術により、空間に「目」と「知能」を与え、高度な空間理解と空間制御を実現するものだ。このシステムを活用すると、大型商業施設内での消費者行動の分析や混雑状況の可視化や予測が可能になる。

すでに三井不動産株式会社と連携し、同社が運営する大型複合施設「EXPOCITY」(大阪府吹田市)では、歩行者の軌跡からリアルタイムで混雑状況を予測したり、消費者行動を分析する実証実験を開始している。「ひとなび」は施設のさまざまな場所に設置されたセンサーからのデータをもとに人の流れを把握しているため、個人情報を取得せずにフードコートや施設内の混雑状況の分析を行うことが可能だ。


今後の展開

今回の資金調達により、システムの改良を行うとともに、プロダクトマーケットフィット(Product Market Fit)の検証を進め、さらなる事業開発を加速化させる計画だ。同社の事業は、とくに現在のようにコロナ禍で人の動きを把握する必要性が高くなっている状況において、社会実装する意義が大きいと判断したため、OUVCは今回の投資を決定した。OUVCからは、取締役を派遣することにより、ハンズオンで支援を継続していくという。

※関連リンク:プレスリリース

TOMORUBA編集部

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