Crezit、プレシリーズAラウンドにて総額1.65億円の資金調達を実施
Crezit株式会社(以下「同社」)は、千葉道場ファンド、ジェネシア・ベンチャーズ、East Ventures、Plug and Play Venturesを引受先とする第三者割当増資により、総額1.65億円の資金調達を実施した。
同ラウンドの投資家一覧
・既存投資家による追加投資:ジェネシア・ベンチャーズ
・同ラウンドからの新規投資:千葉道場ファンド、East Ventures、Plug and Play Ventures
資金調達の背景
同社は「Optimize Credit, Unleash Potential. / 信用を最適化して、人の可能性を解き放つ。」をミッションに掲げ、2019年3月の創業以来、個人利用者向けにモバイルクレジットサービス「CREZIT」を中心とした金融サービスの開発を進めてきた。
今回の調達資金を元に、これまで同社サービスで構築してきた基盤を、与信サービスを構築したい企業に対して開放する「Credit as a Service」構想の実現に向けたプロダクト開発のための組織体制の強化を行っていく。
Credit as a Serviceについて
同社は消費者信用事業(貸金・割賦販売等)に参入したいあらゆる企業に対して、金融サービス構築に必要なシステム基盤やオペレーションをサービスとして提供するCredit as a Serviceを来春より展開していく予定。
通常、与信サービスの立ち上げには膨大なリソースを必要とし、金銭的にも時間的にも多大なコストがかかる。結果として、一部の大資本を持つ事業者以外による参入は限定的な状況にあったという。
テクノロジー企業が同社の顧客基盤に対して、ユーザーデータを活用した金融サービスを展開する流れが起こりつつある中で、同社は与信サービスに必要な様々な要素をソフトウェアとして提供することで、利用企業の早期の消費者信用事業の立ち上げを可能にする。
同社のサービスの利用企業と共に新しい金融サービスを共創していくことで、より多くの個人に対して適切な金融サービスが届く世界を実現していく。
各投資家からのコメント
■ジェネシア・ベンチャーズ 代表取締役/General Partner 田島聡一氏
ジェネシア・ベンチャーズ インベストメントマネージャー 水谷航己氏
金融機能が、銀行などの特定のプレイヤーによってのみ提供される時代から、私たちの身の回りのさまざまなサービスにシームレスに包摂される時代へのシフトが進んでいると感じています。また、人々の働き方の多様化が進んでいることに伴って、勤務先や勤続年数、年収などでは測れない、いわば人間が秘めたポテンシャルを推し量る次世代の与信モデルが求められていると感じています。創業まもないタイミングからCrezitに伴走してきた中で、矢部さん、村井さん率いるCrezitであれば、そのような来るべき世界の実現が可能だと確信し、追加投資させていただきました。Team Crezitの一員として、「信用を最適化して、人の可能性を解放する。」というミッションに挑戦していきたいと思います。
■千葉道場ファンド 代表取締役ジェネラルパートナー 千葉 功太郎氏
千葉道場ファンド 取締役パートナー 石井 貴基氏
この度、千葉道場ファンドとして「信用の最適化」にチャレンジするCrezitに投資させていただきました!テクノロジーを活用した新しい「与信サービス」は将来的に必ず普及すると考えていましたが、矢部さん・村井さん率いるCrezitであれば、多くの人を幸せにする「信用の最適化」を実現できるのではないかなと感じました。Credit as a Service構想を実現し、多くの方にご利用いただけるプラットフォームになるべく、千葉道場も全力でサポートさせていただきます。
■Plug and Play Ventures,Associate 鄭 裕寅氏
Credit as a Serviceプラットフォームの構築という、Crezit社の壮大な挑戦にご一緒できることを嬉しく思います。弊社ではポートフォリオ戦略の一貫として、与信領域において複数の国と地域でスタートアップへ出資しています(米国・Credit Sesameや英国・Credit Kudosなど)。海外の先行プレイヤーのように、Crezit社がこの国の人々の生活や金融インフラを支える存在になると確信しています。
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