次世代の大学経営を実現する「Alumnote」、プレシリーズAラウンドにて総額4.2億円の資金調達を実施
次世代の大学経営を実現する株式会社Alumnoteは、プレシリーズAラウンドで4.2億円の資金調達を実施した。既存投資家であるUTECに加え、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ・QBキャピタル・八十二インベストメント・SMBCベンチャーキャピタル・静岡キャピタル・東大創業者の会・複数の個人投資家が同ラウンドに参画する。
Alumnoteは「次世代の教育に資本をまわす」をミッションとし、大学・教育機関の潜在支援者管理SaaSの提供と、外部資金の獲得のための包括連携事業を提供する。今回調達した資金は人材採用の強化、プロダクト開発、マーケティング投資に活用するという。
Alumnoteが解決する社会課題と提供サービス
日本の社会・経済の原動力である教育・研究領域は今苦境に立たされている。若手研究者の安定的なポスト数、博士進学者率、世界Top10論文数の順位などの研究力の基盤を示す数値が1990年後半を境に右肩下がりになっている。その原因の一つとして大学の財政難が挙げられる。大学運営の50%を占める運営交付金は減少傾向にあり、私立大学において75%の財源を占める授業料収入も今後の少子化に伴い縮小している。一方、米国や欧州の大学では、数十年前から寄付金収入と基金運用益からなる自主財源の拡大に活路を見出している。結果、ハーバード大学など著名な大学では年間数千億円規模の基金運用益を獲得できるようになり、潤沢な資本は教育・研究環境への投資にまわっている。
日本の大学においても早急にファンドレイジングを実現する必要があるが、現状ではそもそも寄付金獲得のノウハウや担当者が不足している。その上、主要な寄付者層である卒業生の名簿の統合管理も進んでいない。Alumnoteは、寄付金収入拡大のためのノウハウとリソースの提供、および名簿管理システムの提供からなる包括的なサポートを行い、日本の大学の自主財源確立を実現していくという。
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