三菱重工、ベンチャーやものづくり企業などが集う共創空間を横浜・本牧に開設
三菱重工は、ベンチャーやものづくりに携わる企業、自治体、教育機関などが集う共創空間として「Yokohama Hardtech Hub」(以下、「YHH」)を神奈川県横浜市の本牧エリアにオープンした。社会実装に向けたハードテック(Hardtech)(注1)の革新的なアイデアの創出とその実現の為、共創を通じて新しい技術やビジネスが生まれる場(Hub)となることを目指す。
(注1)ハードテックとは、AI・IoT等のデジタル技術革新と量子・材料設計・微細加工・バイオ等のフィジカル技術革新を組み合わせ、試作と検証の繰り返しが重要となる技術領域で、今後の機械システム進化の中核となるもの。
「YHH」は、当社横浜製作所 本牧工場(横浜市中区)内の建屋を利用し、クレーンや電源等のユーティリティの他、8メートルを超える天井の高さ、高い地耐力など、ハードテック企業のモノづくりに対応できる設備を有している。イベント開催が可能な多目的スペースや会議室などビジネスに必要な設備も兼ね備えた、総床面積約20,000m2の共創空間。
同社は「YHH」を、技術を核としたイノベーション創発の場として、多種多様なプレーヤーとの繋がりを通じ、ベンチャー企業支援や共創活動、イベント開催などの活動を展開していく。また、同社グループ社員のアントレプレナーシップや新規事業を育成する場としても活用していく。さらに、世界各地のイノベーター(革新者)が集まり、新しい産業や文化を生み出していく循環を作り出すことで、横浜市をはじめ地域の活性化にも貢献していくという。
現在、ベンチャー企業をはじめとする志高い仲間の入居を募集するとともに、試作・検証の環境整備のため、熱真空試験装置、温度サイクル試験機、振動試験装置(注2)などの設置を進めている。また、共通課題の解決や共創活動に向けた "YHH共創イベント" を、2020年12月より定期的に開催していくという。
(注2)熱真空試験装置:宇宙空間に近い低温・高真空環境で部品や機器の性能確認を行う装置。(Orbital Engineering社設置)
温度サイクル試験機:温度変化を繰り返して部品や機器の性能確認を行う装置。(Orbital Engineering社設置)
振動試験装置:所定の振動数や加速度による振動負荷を与え部品や機器の振動評価を行う装置。(IMV社設置)
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