ひびき精機×NTT西日本 | スマートファクトリー実現に向けたローカル5Gの活用に関する共同実験を推進
株式会社ひびき精機(以下、ひびき精機)と西日本電信電話株式会社(以下、NTT西日本)は、スマートファクトリー実現に向けた、ローカル5Gの活用に関する共同実験協定を締結する。
なお、同実験協定は、2020年4月23日に締結した、山口県と西日本電信電話株式会社との「ローカル5Gを活用した社会課題解決に関する連携協定」に基づく、取組みとなる。
協定締結に至った背景
少子高齢化に伴う労働人口の減少や多発する自然災害への備え、社会インフラ維持など、いま地域はさまざまな社会課題に直面している。その解決手段のひとつとして、地域・産業のニーズに応じて自治体や企業が自らの建物や敷地内で5Gネットワークを独自に構築できる「ローカル5G」の注目が高まっており、スマートファクトリー実現に向けても活用が大いに期待されている。
ひびき精機は、業務の効率化および生産性を向上させるために、生産管理システムを自社開発し運用するなど、ITを積極的に活用し、ものづくりの現場を常に進化させ、スマートファクトリー実現に向けて積極的に取組んでいる。
また、将来的にIoT技術を活用した無人工場をめざして新たな工場を建設中(2020年6月竣工予定)。無人工場を実現させていくためには、工場内の稼働状況を把握するため高精細カメラでの遠隔監視や、多数のIoT機器接続によるデータ取得・管理、また遠隔地から工作機械を制御するための大容量データ通信などが必要になるため、「高速・大容量」「多接続」「低遅延」のネットワークが求められる。
一方、NTT西日本は、社会を取り巻く環境変化がもたらす様々な課題に対し、先頭に立って ICTの力で解決をしていく「ソーシャル ICTパイオニア」をめざして、これまで培ってきた経験や技術力を生かし、地域の活性化等の取組みを支援しており、ローカル5Gを活用した社会課題解決について、検討を開始している。
このような背景のもと、ひびき精機とNTT西日本は、スマートファクトリー実現に向けたローカル5Gを活用した取組みについて、今回の共同実験協定を締結することとなったという。
共同実験の内容
(1)概要
・工場間、工場内においてローカル5Gを活用した共同実験を実施。
(両社で随時検討のうえ、実験を実施していく。)
【工場間】
-電波特性(遮蔽物透過/反射/回析/干渉特性影響等)の検証
-高精細カメラを活用した遠隔監視による業務効率化の検証
-CADデータ等の大容量データ通信による高速化の検証 等
【工場内】
-電波特性(遮蔽物透過/反射/回析/干渉特性影響等)の検証
-工場内機器の無線接続によるデータ取得検証
-工場内機器のネットワーク接続を有線から無線へ変更することによる、
配線の乱雑さの解消やレイアウト変更時の時短化に関する検証 等
(2)期間(予定)
2020年7月~2021年3月
(3)場所
株式会社ひびき精機
(〒750-0313 山口県下関市菊川町田部186-2)
(4)役割
・ひびき精機:
ローカル5Gの実証実験に関わるフィールドの提供、活用事例の検討、サービス品質評価(例:実業務への適用可能可否等)
・NTT西日本:
ローカル5Gの実証実験に関わる環境整備や支援、活用事例の検討、実証結果の分析と活用促進
今後の展開について
この共同実験を通して、工場での有用性や利活用方法について検討し、スマートファクトリー実現のために、ローカル5G活用の取組みをさらに推進していくという。
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