ツクルバ×FAM×LayerX | 中古・リノベーション住宅の流通プラットフォームデータベース活用で協業へ
中古・リノベーション住宅の流通プラットフォーム「cowcamo(カウカモ)」を提供する株式会社ツクルバは、3月12日(木)、フィンテックアセットマネジメント株式会社(以下、FAM)が組成・運営する不動産ファンド「Re-Innovation Fund (リイノベーション・ファンド)1号」に出資を行うとともに、ファンドに対して物件取得からリノベーションのプロデュース、物件売却までをサポートすることで、最適な物件を市場により多く供給できる仕組みの実現に向けた協業を開始した。同協業には、株式会社LayerX(以下、LayerX)もファンド運用の自動化トライアルに向けた共同研究のため参加を予定している。
カウカモがこれまで蓄積した中古・リノベーション物件の購入を検討するユーザーのオンライン・オフラインのデータを活用することで、不動産ファンドに対し、物件取得・バリューアップ・売却の3つの側面から利回り向上に向けたサポートを行う。同協業を通じて、リノベーションされた物件のカウカモサービス上での販売や、カウカモユーザーに求められる物件供給のさらなる強化が期待される。
カウカモの持つ豊富なデータで、ファンドの利回り向上に期待
FAMが今回組成・運用する「Re-Innovation Fund 1号」は、都心の好立地エリアの中古マンションをターゲットに、リノベーションによって物件の価値を向上させ、実際にそこに住む人に販売することで利回りを出す戦略を取る不動産ファンド。一方、中古・リノベーション住宅のオンライン流通プラットフォームとして成長し、直近のユーザー数が14万人を超えたカウカモには、取扱物件数も7,000件を超え、どのような物件をどのようなユーザーが好むのかというオンライン・オフライン上のデータが豊富に蓄積されている。消費者にとって魅力的な中古リノベーション物件をつくり、販売するという観点において、こうしたカウカモプラットフォームとしての価値と豊富なデータが活用できれば、より高品質な中古リノベーションマンションをより多く供給できるという期待から、今回の協業に繋がったという。
ファンドに参加する狙い
不動産金融のプロフェッショナルとの協業でカウカモのさらなる発展を目指す
Re-Innovation Fund 1号にてツクルバ、FAM、LayerXの3社が協業することにより実施される内容は次のとおり。
ツクルバはカウカモで蓄積したデータを活用し、ファンドは物件の取得を行う。取得した物件は、同じくカウカモのデータを活用し、リノベーション企画を行い、ユーザーの求める最適な内装に仕上げられる予定。リノベーションされた物件はカウカモ上でも販売される。また、LayerXは技術を活用したファンド運用の自動化から、コスト削減・効率化による利回り向上の可能性の検討を行う。なお、同取り組みを加速させるため、ツクルバは同ファンドへの出資も行う。
協業イメージ図
ツクルバは、今後も様々な企業と、中古・リノベーション住宅の流通プラットフォームであるカウカモを活用したビジネスを開発し、物件購入者や物件販売者など全てのステークホルダーの価値を向上させるプラットフォームを目指していく。
▲カウカモプロデュースのリノベーション住宅
各社のコメント
<フィンテックアセットマネジメント株式会社 代表取締役社長 吉岡尚子氏のコメント>
当社は、伝統的な手法による不動産流動化等による地方創生、企業の資金調達支援に実績を有していますが、最近では、セキュリティトークンを用いた不動産証券化実証実験を行うなど、新しい手法による不動産の活用にも積極的に取り組んでいます。この度は、株式会社ツクルバ、株式会社LayerXというIT・ブロックチェーンを活用されている皆様と、不動産テックを活用した新しいファンド事業で協業することができ、心から嬉しく思っております。
<株式会社LayerX 代表取締役社長 福島良典氏のコメント>
LayerXは、金融領域を中心に、ブロックチェーンを軸としたDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進すべく、様々な企業様と取組を進めています。今回は、ツクルバ社、FAM社、弊社の各社の強みを活かし、コスト構造的に難しいと言われる小型不動産の証券化可能性を見出し、良質なリノベ住宅ファンドを実現することを通じて、中古住宅市場の活性化に貢献して参ります。
<株式会社ツクルバ 代表取締役CEO 村上浩輝氏のコメント>
カウカモは、都市生活者が欲しい暮らしを手軽に手に入れられる世界の実現を目指し、ユーザー視点のサービス展開をして参りました。市場としては引き続き、より質の高いリノベ住宅へのニーズが高まっています。当ファンドに参加することは、中古住宅流通市場に良質なリノベ住宅の供給を加速、市場の活性化および既存住宅ストックの価値や質の底上げに貢献し、カウカモプラットフォームの価値最大化に寄与するものと考えております。
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(eiicon編集部)