シードVC「THE SEED」 | 京都にインキュベーションスペースを開設、SEEDアクセラレータを開始
シードベンチャーキャピタル「THE SEED」は、京都に拠点を置くスタートアップや最新のテクノロジーに関心のある人たちを対象とした、インキュベーションスペース「SEEDKYOTO」を開設した。「SEEDKYOTO」には、作業スペースのほか最新VRデバイスなどの機材が配置されており、利用者は無償で使うことができる。
THE SEEDは、東京、大阪、京都にて2018年9月から創業投資をしており、2019年5月に開設した渋谷オフィス「SEEDSHIBUYA」では、既に4社へ創業投資を実行。投資先は次の資金調達ラウンドにも進んでいるという。
「SEEDKYOTO」開設の背景
大阪や京都などの関西圏では、エンジェル投資家やベンチャーキャピタリスト、あるいは若い世代の起業家に会う機会はそう多くない。情報や成功事例に触れる機会が少ないため、挑戦することがただ無謀で、夢のように捉えられる雰囲気さえある。
しかし、若い才能は、関東だけではなく関西にも数多く存在する。関西で挑戦する人を増やしていくためには、挑戦を後押しする人や同じ志を持った同世代が集まり、高い熱量を維持する場をつくることが不可欠だ。
このような考えから、THE SEEDは、「若い才能が活躍する入り口となる」をテーマに、これからの日本を担う才能を発掘し、大きな挑戦の後押しをするファンドとして、「SEEDKYOTO」を開設した。同時に、「SEEDアクセラレータ」プログラムを京都にて実施するという。
「SEEDアクセラレータ」プログラム
SEEDアクセラレータでは、情報に接することが難しい関西の大学生を対象に、下記の機会提供を行う。
(1) 約1ヶ月間、事業リサーチのサポート
(2) 上場企業経営者、スタートアップ経営者との少人数でのご飯会
(3) 複数名のベンチャーキャピタルからのメンタリング
なお、THE SEEDはこれまで、無人カフェロボットを展開する株式会社New Innovationsや、栽培技術を後世につなぐサービス「AGRIs」を運営する株式会社AGRI SMILE などに投資してきた実績を持つ。
協賛企業 代表者からのコメント
■マネックスグループ株式会社 代表 松本 大氏
京都には素晴らしい学生が大勢いますが、スタートアップの数はそれほどは多くありません。スタートアップ創業投資に特化してきたベンチャーキャピタルの経験を活かした「SEED KYOTO」が、多くの優秀な新世代の起業家とスタートアップが羽ばたく基盤となることを期待しています。京都に訪れた際は、私も訪れます!
■さくらインターネット株式会社 代表取締役 田中 邦裕氏
京都は、さくらインターネットにとっても、創業の地であり大切な場所です。熱量を持った若い方々が「SEED KYOTO」を通じて、関西の新たなスタートアップシーンを盛り上げることを、心から期待しています。
■グロービス・キャピタル・パートナーズ 代表パートナー 高宮 慎一氏
ここ数年日本のスタートアップエコシステムの発展には目を見張るものがあります。100億円以上資金調達をして、1000億円以上で上場するようなスタートアップも次々と現れてきています。しかし、それはまだまだ東京を中心に起こっており、今後の日本の成長のためには、東京以外からも大きく成長するようなスタートアップの登場が不可欠だと思っています。その点、SEEDKYOTOを起点として京都、関西から日本を代表し、世界に羽ばたくようなスタートアップの登場に大いに期待しています。
■株式会社PR TIMES 代表取締役 山口 拓己氏
大志を抱けばバカにされ、一歩を踏み出せば否定され、懸命にいそしめば無駄だと批評される。少しでも失敗したらすぐに非難され、それでも想いを貫き続けて事を成したら、それはそれで疎まれてしまう。スタートアップの創業期には、そんな苦難に立ち向かう物語があります。廣澤太紀さんはその主役である起業家に寄り添う伴走者として、京都から多くの人の心を揺さぶるような活躍を期待しています。
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(eiicon編集部)