スポーツで働く専門人材のプラットフォームを運営するAscendersが、累計1.6億円の資金調達を完了
国内最大級のスポーツで働く専門人材のプラットフォームを運営するAscenders株式会社は、プレシリーズAの資金調達を実施した。前回のシードラウンドのW ventures、KVP(現:ANOBAKA)に続き、今回のラウンドの引受先はW ventures、南都キャピタルパートナーズ、複数名の個人投資家たちだ。これにより日本政策金融公庫、みずほ銀行からのデットファイナンスと合わせて累計1.6億円の資金調達を完了したことになる。同社は引受先と共に「日本のスポーツ界のインフラ」になるような会社を実現するという。
Ascendersとは:スポーツで働く人のためのプラットフォームを運営する会社
スポーツ界にはプロアマ問わず、多くのフィールドスタッフとビジネススタッフが存在し、20年以上前から人材課題に悩まされていた。トレーナー、コーチ、指導者、栄養士、マネージャー、セールス、マーケッター、クリエイターなどのスポーツ界で働く人たちの多くはフリーランス(個人事業主)で、大きなリスクを背負った働き方をしている。故に、業界を離れる人も多く、雇う側も慢性的な人材不足、ノウハウが留まらないなどの課題があった。この状態では事業を大きく成功させるのは難しく、多くのスポーツ事業/活動が縮小と撤退の状況に追い込まれてきた。
同社は全てのライフステージのスポーツで働く人たちのための理想的な環境を構築し、クライアントである「企業/チーム/選手」の人材課題の解決と運営サポートを提供している。ジム、スポーツ施設、スクール、寮、スポーツクラブ、実業団、プロチーム、マネジメント会社、学校法人など幅広いスポーツ事業のサポートを実施している。また、サッカー日本代表選手を含む30名以上のプロアスリートと契約し、サポートチームを組成している。
今回の資金調達とリリースの目的:日本のスポーツ産業のボトルネックを解決するため
スポーツは「人」に依存するビジネスモデルや、スポーツの価値の多くが「人」によって生み出されているため、「人」の存在が大きな業界だ。故にスポーツ界の働く人のための仕組みの構築、採用や働き方、業界特有の非効率な構造をDXしない限り、長年のボトルネックを解決することはできない。
そして、近年では専門職のフリーランスはますます増加傾向であり、部活動の民営化やライフスポーツの推進、さらなる健康需要の高まりによってスポーツ市場は成長産業としてチャンスがあると同社は考えている。また、この領域の改善に投資することで日本のスポーツ界が大きく変わることを業界内外に知ってもらいたいと考えているという。
スポーツで働く人たちのエンパワーメントこそ、スポーツ産業のエンパワーメントだ。
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