トリプルアイズ×ゼノデータ | 業務提携により、「説明可能なAI」を共同で開発
2022年6月6日(月)、株式会社トリプルアイズは、株式会社 xenodata lab.(以下、ゼノデータ)と業務提携を結んだことを発表した。
ゼノデータは、国内最大の経済予測分析プラットフォーム「xenoBrain」を擁し、ディープラーニングや自然言語処理などのAI技術で経済予測を行い、将来における企業、業界、マーケットの動向の予測分析を提供している。機械学習、自然言語処理など様々なAI分野で複数の特許を取得しており、経済予測分野の技術開発については、国内有数の技術力を有している。
一方、トリプルアイズは、AIエンジンの独自開発を進めるAIZE部門とシステム開発に実績のあるSI部門とのシナジーによって、あらゆるビジネスでDXイノベーションを推進している企業だ。2014年より取り組みをはじめた囲碁AI研究では、GLOBIS-AQZプロジェクトにおいて世界大会2位の実績を残し、画像認識プラットフォーム・AIZEの開発へと結実した。
業務提携後の展望
今回の業務提携により、両社の共通課題である説明可能なAI(XAI)分野での意見交換をスタートする。ディープラーニングによるAIの予測や推論はブラックボックスになりがちであり、解決していかなくてはならない技術課題として注目されている。人とAIの関係(ヒューマンインターループ)について両社で研究し、XAIの共同開発も視野に入れ、人に優しいAIの実現で協働していく考えだ。
各社コメント
■株式会社 xenodata lab. 代表取締役社長 関洋二郎 氏
『世界的に見て日本企業ではAIについて説明性を重要視する傾向が強く、ディープラーニング等の性質上、説明性の担保の難しさが日本企業におけるAI浸透の大きなハードルの一つになっています。この社会課題の解決を、高い技術力によりAIの分野をリードしているトリプルアイズ社と協力して立ち向かえることを大変嬉しく思います。この協働が、後世に日本のAI浸透のターニングポイントだったと言われるようしっかりと取り組んでまいります。』
■株式会社トリプルアイズ代表取締役 山田雄一郎 氏
『以前から囲碁AIの研究開発を通じて説明可能なAIの重要性を認識しておりました。なぜならば、ディープラーニング技術を駆使した囲碁AIにおいても、AIの選択について人間側が理解できないことが多かったためです。グーグルのアルファ碁とイセドルの世紀の対局でも、誰にも理解できない手を打って世界を驚かせています。このたび、経済予測AIで稀有な技術力を有するゼノデータ社とコラボレーションすることで、XAIの分野でも課題解決に取り組んでまいります。』
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