スポーツギフティングサービス「エンゲート」が総額4.6億円のシリーズA資金調達を実施
スポーツギフティングサービスを提供するエンゲート株式会社は、シリーズAの第三者割当増資を実施し、SBIインベストメント株式会社が運営するファンド、農林中金イノベーション投資事業有限責任組合、サミー株式会社の3社を引受先とする4.6億円の第三者割当増資を実施した。
資金調達の目的と背景
エンゲート株式会社はスポーツファンがチームや選⼿を‟応援する気持ち”を‟ギフティング”するサービスを提供している。この急速に拡大・活況を呈しているスポーツチームや選手向け‟ギフティング”サービスの市場形成の加速に向け、これから様々な戦略を次々に実現していくという。
第一弾として今月、NFT事業をリリースする。
同社の強みとするスポーツギフティング×NFTという世界的にも全く新しい世界を創造する。マーケットプレイスでの個人間売買も同年末に予定しており、それに伴う手数料の一部をチームのみならず、選手への直接還元も開始する。
第二弾として、地場産業と地域スポーツチームを結ぶ新しいスポーツを起点とした地域活性化の実現も進める。例えると、スポーツ版ふるさと納税とも言えるような仕組みが実現しており、この取組みをさらに推進していく。また、これまでチームスポンサーシップが高額で行えなかった事業者にも新たなスポーツチームとの協働の場を提供していくという。
更にスポーツ領域を超えたアートや音楽、古典芸能などの領域におけるギフティングシステムのAPI提供・OEM提供も強力に推し進める。
海外展開も国際決済の同社サイトへの導入に伴い日本のチームに移籍してきた海外の有名選手を母国の人々が応援し続けられるクロスボーダーギフティング、そして欧米の有名チームのギフティングなど、次々に新たな取り組みを進める予定だという。
これらの実現にあたり、地域活性化に向けた地場産業との連結・NFT事業の更なる協働展開・人財強化×プロダクト強化による更なる成長加速を目的とした第三者割当増資を前回ラウンドから引き続きSBIインベストメント株式会社が運営するファンド、新たに農林中金イノベーション投資事業有限責任組合(運営者:グローバル・ブレイン株式会社)、前回ラウンドで出資頂いたセガサミーホールディングス株式会社の子会社であるサミー株式会社の3社を引受先として4.6億円の調達を実施した。
同社はこれからIPOに向けて更に加速度的にスポーツ業界の新しい未来を創造していくという。
投資家からのコメント
■SBIインベストメント株式会社 取締役執行役員副社長 後藤 健 氏
エンゲート様が提供する双方向応援プラットフォームは、コロナ禍で打撃を受けているスポーツ業界において新しい応援の在り方だと考えております。2020年初回出資以降、エンゲート様の導入チーム数は120チーム以上まで倍増し、目覚ましく成長している点を評価し、追加出資に至りました。今後はNFT事業の展開やIPO支援も含め、グループをあげてサポートいたします。
■農林中央金庫 デジタルイノベーション推進部 部長代理 川端 太樹 氏
日本には、地域に根差したスポーツチームが数多く存在しています。ギフティングサービスによるスポーツチーム支援を通じて、地域社会への貢献を目指す城戸さんの志に強く共感いたしました。また、JA グループが設立したオープンイノベーション組織・一般社団法人AgVenture Lab の主催するJA アクセラレーター第3期では、地域活性化に向けた実証実験を重ねることができました。今後、地域社会のさらなる発展に向けて、エンゲート社・スポーツチーム・JAグループが一丸となって取り組めることを楽しみにしております。
■グローバル・ブレイン株式会社 代表取締役社長 百合本 安彦 氏
スポーツには、感動を生み出し人の想いをつなぐ力があると信じています。そのスポーツの潜在力をさらに開花させ、選手とファンの距離を縮めることで今以上の感動を世に届けるエンゲート社の取り組みに共感し、出資を決定いたしました。欧米では既にスポーツのDXが起きている中、城戸社長とチームの皆様が日本流のスポーツDXを実現し、新たな価値を創造していくことを確信しております。
エンゲート株式会社 代表取締役社長 城戸幸一郎 氏よりコメント
この度、既存の株主様でもあるSBIインベストメント株式会社様、及びセガサミーグループのサミー株式会社様、そして新たに、農林中金イノベーション投資事業有限責任組合様(運営者:グローバル・ブレイン株式会社様)に株主様になっていただきまして、大変心強く思います。まさに、「スポーツを通じた地方創生モデル」が実現する体制が整ったと思います。近々に開始予定の「ギフティング×NFTサービス」も含めて、サステナブルにスポーツチーム、アスリートを支援できる体制を強化し、世界的にもユニークな当社のビジネスモデルをさらに進化させて参ります。
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