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総合的な菌ケアサービスを展開する「KINS」が総額9.5億円の資金調達を実施

総合的な菌ケアサービスを展開する「KINS」が総額9.5億円の資金調達を実施

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総合的な菌ケアサービスを展開する株式会社KINSは、シリーズBラウンドとして、ジャフコグループ株式会社、株式会社エースタート及びAbies Ventures株式会社を引受先とする第三者割当増資および複数の金融機関からの融資により、総額9.5億円の資金調達を実施した。今回の資金調達により、融資等も含めた累計調達額は約15億円となる。

資金調達の背景と目的

同社は、腸内をはじめとする皮膚や頭皮など全身に1000兆個ともいわれ、美と健康を司る常在菌のバランスを整える(=菌ケア)サービスを展開しているヘルステックカンパニー。ブランドスタートから累計約15,000人(2022年1月時点)のユーザーの皮膚、頭皮や腸内の常在菌データを分析してきた。

2020年の調達以降は、発売後すぐに完売となってしまった大人気のBOOSTERやSERUMなどの美容液の発売に加えて、シャンプー・トリートメント・スカルプエッセンスといった頭皮ケアプロダクトの発売や、マイクロバイオーム研究のための自社ラボを設立した。さらには愛犬愛猫のための菌ケアブランド「KINS WITH」をローンチさせ、人間に限らず菌ケアすることを当たり前の世の中にすべく事業を推進してきた。

今回の調達では、更なる飛躍を見据えて新規プロダクトラインの拡大、マイクロバイオーム研究の加速はもとより、KINSブランドの海外展開(台湾・シンガポール)・クリニック事業、KINS WITHの動物病院開業など、国やオンライン・オフラインなどといった垣根を越えて幅広く事業を展開していき、この事業拡大を支える人材採用も積極的に行っていくという。

KINSはこれからも、スピードを落とすことなくより良い顧客体験を生み出すためのシステム構築や、既存サービスラインの付加価値強化を図りながら“菌ケアすることが当たり前である世の中”の実現を目指すという。

投資家からのコメント

■ジャフコグループ株式会社 プリンシパル 長岡 達弥氏

シリーズA(2020年10月)で出資させて頂いて以降、ほぼ毎週下川社長はじめKINSチームと時間をともにし、資本政策、事業計画から採用面接まで幅広い役割をJAFCO全体で担い、ミッション実現に向けてコミットし続けました。KPI、商品開発、独自のR&D体制構築など、出資時にお互いに決めた計画を常に上回り続けるKINSチームの最も近くにいた者として、本ラウンドも確信を以って、追加出資をさせて頂きました。

これからもKINSにコミットし続ける意思は変わらないと思います。

今後もJAFCOはミッション実現のパートナーとして、KINSが掲げる菌ケアという『新しい当たり前』を共に創り上げ、その先にある慢性疾患の解決に貢献していく所存です。

■株式会社エースタート 代表取締役CEO 渡邊一正氏

常在菌が健康や疾患に与える影響については、世界的にも注目が高まっており、診断・治療・予防への展開が期待されています。この領域に「菌ケア」というアプローチで、独自に入手できる大量の菌データを解析・活用しながら様々なプロダクトを展開するKINSは、ヘルステックの最先端を走るスタートアップです。今回のファイナンスにより、海外展開やクリニック事業も加速していくことで、影響力をさらに拡大していきます。弊社は、下川社長をはじめKINSの皆さんの、独自のヘルステックで世の中を変え、世界をリードしようとする想いと行動力に共感し、全力で伴走して参ります。

■Abies Ventures株式会社 パートナー 長野 草太氏

慢性疾患から派生した重大な病気の治療には多大なコストが発生し、医療費の増大に繋がっているとも言われ、対症療法ではなく、予防療法や根本療法が求められています。また健康で美しくありたいというのは、太古の時代から全ての人間の普遍的な願いだと思います。

これらを実現するアプローチは世界中で模索されていますが、KINSが常在菌に着目しデータサイエンスを活用しながら、お客様が健康向上や美容効果を実感できる製品開発を実現している事は、非常に独自性が高く世界規模での成長性を期待できると感じ、投資させて頂く事となりました。

弊社が強みを有する海外ネットワークを活かし、KINSの成長支援をして参ります。

株式会社KINS 代表取締役 下川穣氏のコメント

“菌をケアすることが当たり前である世の中にする”を世界に向けて発信していく準備が整いました。

これも一重に支えてくださったKINSユーザーの皆様、 KINSを支えていただける株主の皆様、KINSスタッフの皆のおかげです。 心から感謝しております。

2021年は新商品のローンチが5つあり、KINS WITHという愛犬愛猫用の新ブランドが立ち、売上高500%成長することができました。またKINSラボが立ち上がり、各部位の細菌叢、真菌叢の検査が自前でできるようになりました。また大学病院を含む複数の共同研究によって菌データが爆発的に積み上がってきており、慢性症状・慢性疾患を根本から解決する種が次々生まれています。

2022年は、経営のコアとなる『KINS WHEEL(※1)』が、さらに医療施設を設立することによって2重3重にループが増え、KINSの成長と疾患の改善、医薬品の開発のための研究が一体となる形の確立を目指します。また、グローバル展開を台湾、シンガポールから進めていきます。“菌をケアすることが当たり前である世の中にする”ために今年も走り抜きます!


※1『KINS WHEEL』とは、フライホイール*を参考に当てはめられたKINSの経営方針。

ユーザーエクスペリエンスからエンゲージを高め、さらにSNSを通じてコミュニケーションを密に行うことでUGCが生まれていく。UGCが発生することでさらにトラフィックが増え、トラフィックが増えることで検査や体験データが蓄積していく。その蓄積したデータが商品開発に役立てられることで、よりユーザーエクスペリエンスを向上させる商品開発へとつながる。このKINS WHEELを高速で回転させていくことにより、KINSブランドを成長させていくという。

関連リンク:プレスリリース 

TOMORUBA編集部) 

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