フルカイテン×プレイド | システム連携による小売業向け新サービスの共同実証実験を開始
在庫の効率を上げる在庫分析クラウドシステム『FULL KAITEN』を開発し小売企業等へ提供するフルカイテン株式会社は、CX(顧客体験)プラットフォーム『KARTE』を提供する株式会社プレイドと共同で、小売企業がデータに基づいて商品が売れない原因を考察し、顧客一人ひとりに合わせて最適な販促施策を展開できるようにすることを目的として、実証実験(PoC)を開始することを発表した。FULL KAITENによる在庫分析で「隠れた売れ筋商品」に分類された在庫商品に対して、サイトやアプリの訪問者の行動をリアルタイムに解析し、その人に合った体験を設計できるKARTEによって立案した販促施策を実行し、売れ行きの改善や値引きの抑制がどの程度実現するかを検証するという。
FULL KAITENとKARTEの強みを組み合わせる
FULL KAITENは小売企業等の在庫効率を向上させる各種機能を提供しているクラウドサービス。利用企業はFULL KAITENを活用することで、今ある在庫で売上・粗利・キャッシュフローを最大化できるほか、在庫分析を自動化して業務負荷を軽減することが可能となる。
株式会社プレイドは、CXプラットフォーム『KARTE』を提供している。小売企業等のECサイトを訪問した顧客の行動を一人ひとりの軸でリアルタイムに解析することで、そのとき顧客が本当に欲しいと思える商品を提案するなど、サイト運営者が顧客それぞれに対して、文脈を捉えながら最適なコミュニケーションとアクションを取れるように支援するという。これにより最適な商品を最適な顧客へ提案・販売できるようになり、顧客のCX向上につながる。
今回のPoCは、FULL KAITENとKARTEの強みを組み合わせることで、主に小売企業向けの売上向上及び利益向上施策を具体的に行う新たなサービスを立ち上げることが目的となっている。
FULL KAITENは在庫データや売上データを集計・分析することで、販促を強化すれば値引きせずに売れる隠れた売れ筋商品や客単価を向上させる商品などを抽出する。一方のKARTEは、ECサイトを訪問した顧客の興味関心や購入意欲が簡単に把握できる。
この両社のプロダクトが持つデータを組み合わせて活用することで、小売業の売上増加にどれぐらい寄与できるかを検証するという。
小売の経営改善を具体的に支援する新サービスを検討
PoCでは、次の項目について検証し、実際のECビジネスにどれくらいの好影響を与えることができるかを測定する。
・FULL KAITENで抽出した販促強化対象の商品の消化をより促進できるか
・特定の時点における在庫高(完売予測日の変化)にどれくらい改善効果があるか
・顧客一人ひとりに合った精度の高い販促施策を打つことで、適正な価格で商品を販売することができるか
なお、PoCは大手ECサイト運営会社を皮切りに数社で実施する予定。PoCの結果を踏まえ、フルカイテンとプレイドは両社の強みを掛け合わせることで、小売企業等の財務改善施策を具体的に行う新サービスの実現を目指していくという。
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