バーチャル空間「oVice」を提供するoVice株式会社 | プレシリーズAで1.5億円の資金調達
オンラインでのコミュニケーション不足を解消できるバーチャル空間「oVice（オヴィス）」を開発・提供するoVice株式会社は、既存株主であるOne Capital、MIRAISE、DGベンチャーズからプレシリーズAラウンドで総額1.5億円の資金調達を行ったと発表した。
資金調達の目的
バーチャル空間「oVice」は、2020年8月にサービスリリースをしてからこれまでに約3800件利用され、テレワークにおけるバーチャルオフィスやオンラインイベント空間、バーチャルキャンパスなどとして幅広い場面で活用が進んできた。なかにはバーチャル空間をつなげて「ビル化」し、そこで全社員が勤務する企業も増えている。
oViceは「バーチャル不動産」企業としてさらに発展するため、今回資金調達を行った。今後は日本でのさららる利用獲得や認知度向上だけでなく、ポストコロナにおいてオフィス出社とテレワークをミックスさせたハイブリッド勤務においても快適に使える技術開発や、サービスの拡張性を高めるためのサードパーティー連携を行っていく考えだという。
バーチャル空間「oVice」とは
バーチャル空間「oVice」は、ウェブサイト上で自分のアバターを自由に動かし、相手のアバターに近づけることで簡単に話しかけられる2次元のバーチャル空間だ。自分のアバターに近い声は大きく、遠い声は小さく聞こえ、まるで現実の空間で話しているような感覚を味わうことができる。偶然聞こえてきた会話に簡単に参加でき、会話する中で生まれた新たなアイデアを形にしやすい環境を整えている。必要に応じてその場で画面共有やビデオ通話ができるだけでなく、施錠できる会議室機能もあるため、機密情報を特定のメンバーだけで話すことも可能だ。
▼ミーティング風景。画面右で資料を共有しながら、各自のアバターを使って会話。
▼ビデオ通話機能を使って3人で会話している様子。
投資家からのコメント
■One Capital株式会社 代表取締役CEO 浅田慎二氏
『デジタルシフトの大波に見事に乗ったoViceの更なる成長を、支援すべく追加投資させていただきました。ユーザの要望を、驚くスピードで製品へ反映させる、真のProduct drivenな経営チームが目指す世界を、一緒に創れるよう、One Capitalとしても全力でサポートさせていただく所存です。国内市場にてスケール後、世界の競合と伍して戦うフェーズに、本ラウンドを発射台にして頂きたいと思っています。カスタマーサクセスの精神で、更なる成長を期待しています。』
■Open Network Lab（DGベンチャーズ） プログラムディレクター 佐藤直紀氏
『Open Network Labとして2020年夏のシードアクセラレータープログラム採択時に続き追加投資させて頂きました。クローズドにサービスをテストしていたジョンさんと出会ってから約一年、大きく変わっていくリモートワーク市場でoViceはユニークなUI/UXを武器に急成長を続けています。リモートワークを取り入れた多様な働き方が全世界的に普及していく中で、oViceチームはその高い技術力と顧客ニーズを汲み取る力を以て、今後も顧客ニーズを満たした素晴らしいリモートワーク体験を実現・提供していくことが出来ると期待しています。』
■MIRAISE Partner & CEO 岩田真一氏
『前回のシードラウンドで支援させて頂いてから今日までの間、oViceは目覚ましい成長を続けています。お客様の声を迅速にプロダクトに反映するチーム体制は素晴らしく、それに呼応するように利用スペース数も順調に増えています。もちろんMIRAISEチームも毎日oViceのバーチャル空間で仕事をしています。コロナ禍において先の読めない情勢が続いていますが、oVice社はこれからも柔軟にニーズを汲み取り、それを斬新なユーザー体験として提案をしていくでしょう。大変期待していますし、とても楽しみです。』
▼投資家とoVice代表のジョンとの記念撮影
※関連リンク：プレスリリース
