しぇあくる×損害保険ジャパン|福祉車両へのカーシェアリング導入へ向け共同実証実験スタート
法人が所有する社用車を従業員と共同使用するクローズドカーシェアリングサービスを提供する株式会社しぇあくるは、損害保険ジャパン株式会社(以下:損保ジャパン)とともに、新たな移動支援サービスモデルの構築を目的として、老人ホーム等が所有・使用する福祉車両へのカーシェアリング導入実証実験を開始する。
▲上写真:共同実証のスキームイメージ(施設利用者:入所者とその家族を含む)
同取り組みの背景
日本では、諸外国に例を見ないスピードで高齢化が進んでおり、2025年以降には、約800万人とされる団塊世代が75歳以上の後期高齢者になるとされ、高齢者向け住宅や老人ホームといった施設利用者が増加すると予測されている。
施設利用者は、日々の定期通院や家族との旅行などの外出の機会があり、施設利用者にとって移動手段の確保が課題の一つとなっている。介護タクシーや福祉車両レンタカーは利用料が高額であることが課題であり、福祉施設においては福祉車両の購入費が高額であることから、経費を抑制したいというニーズも点在している。
施設へのアンケートで、施設利用者やその家族が当該サービスに期待していることが判ったという。
▲しぇあくる、損保ジャパン、SOMPOケアの3社による独自調査
共同実証の目的と今後について
今回の損保ジャパンとの協業は、施設利用者の利便性や経済的メリットを享受できるMaaS領域における一つのモデルになるという。今回の共同実証で、しぇあくるは同サービスで福祉施設が抱える課題解決の提供、SOMPOケアは稼働率の低い車椅子仕様車を活用することで、施設利用者へ新しい価値を提供することを目的としている。
SOMPOグループで介護事業を営むSOMPOケア株式会社の福祉施設である、そんぽの家大曽根において、1台の福祉車両に同サービスの導入を行い、施設利用者の声、利用実態、施設側の運用などを検証。同取り組みを通じ、高齢化における多様なニーズに応える新たな移動支援サービスを検討していくという。
施設利用者に使いやすいサービスを提供
日々の通院時に活用できるように、専用画面で予約を行い利用者の間でシェアリングできる仕組みとなっている。また、利用料には利用時の保証、自賠責保険、諸税、各種メンテナンス費用も含まれるため、安心して利用できる。利用料の精算は各利用者のクレジットカードで行うため、煩雑な費用精算は必要ない。
▲しぇあくるサービス概要図
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