ソニーPCL×東宝 | 東宝のスタジオに、バーチャルプロダクション手法の研究開発拠点を開設
ソニーグループの映像制作会社であるソニーPCL株式会社は、2021年4月から国内最大規模の撮影スタジオである「東宝スタジオ」内のステージ4に、8K/440インチのソニー製Crystal LEDディスプレイシステムを期間限定で設置し、大型LEDディスプレイを活用したバーチャルプロダクション(※1)手法および制作ソリューションの研究開発を行なうと発表した。
これにより、撮影スタジオを使用した、よりスケール感のある多角的なバーチャルプロダクション手法の研究開発はもちろん、同手法を活用したCM・ドラマ・映画などの映像制作が可能となる。さらに多様なクリエイターと連携することで、新たな映像表現へのニーズやその可能性を共に探求し、積極的な情報発信も行なっていくという。
また、今回の研究開発は、ソニーPCLが株式会社スタジオブロス、株式会社モデリングブロスとの3社で進めてきた「LAB.」活動(※2)の一環で、2020年8月からソニーPCL本社で展開してきた”VIRTUAL PRODUCTION LAB”におけるゲームエンジンを活用した映像表現の追求や、映像ソリューション開発の加速を目的とするものだという。
※1: バーチャルプロダクションとは、大型LEDディスプレイ、カメラトラッキングとリアルタイムエンジンを組み合わせた撮影手法のひとつ。3DCGを中心としたバーチャル背景を大型ディスプレイに表示し、現実空間にあるオブジェクトや人物を、カメラで再撮影することで、後処理なくCGと実写を組みあわせた映像制作を実現する。LAB.活動を通じて様々な提案を行ない各種実証実験を進めてきた。
※2: LAB.は、2020年2月よりスタートした新しい映像表現や手法の追求を目的としたプロジェクト。リアルタイムエンジンを活用し、リアル空間とバーチャル空間をシームレスにつなげたバーチャルプロダクション手法の研究開発を始め、エンタテインメント領域はもちろん、エンタープライズ領域における様々な産業へのソリューション開発も目指す。
※トップの画像は、ソニーPCL本社(品川区上大崎)での研究開発の様子
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