シリコンバレーと東京に拠点をおくVC「DNX Ventures」 | 3号ファンドを約330億円でファイナルクローズ
米国シリコンバレーと東京に拠点を置くベンチャーキャピタルDNX Ventures（以下「DNX」）は、2020年8月、同社を無限責任組合員とする3号ファンド（米国デラウェア州法に基づき設立されたファンド、および日本の投資事業有限責任組合等から構成されるファンド、以下「3号ファンド」）の組成を完了したことを発表した。
合計29社もの機関投資家、事業会社が出資
3号ファンドには以下の機関投資家、および事業会社が出資している。
（以下五十音順・順不同敬称略）
■株式会社IHI
■ENEOS株式会社
■京セラコミュニケーションシステム株式会社
■株式会社小松製作所
■Sansan株式会社
■株式会社ジェーシービー
■CCCマーケティング株式会社
■セコム株式会社
■株式会社セブン&アイ・ホールディングス
■大和証券グループ
■高千穂交易株式会社
■独立行政法人中小企業基盤整備機構
■東京海上日動火災保険株式会社
■東芝テック株式会社
■日鉄興和不動産株式会社
■浜松いわた信用金庫
■東日本旅客鉄道株式会社
■株式会社日立製作所
■株式会社日立ソリューションズ
■ファーストブラザーズ株式会社
■株式会社ポーラ・オルビスホールディングス
■株式会社みずほ銀行
■三井不動産株式会社
ほか
3号ファンドから出資済のスタートアップ一覧
3号ファンドからは、すでに以下記載のスタートアップ、その他シードスタートアップ、合計60社の日米スタートアップへ投資を実行しているという。
（以下五十音順・順不同敬称略）
＜日本ファンド＞
■株式会社アダコテック （異常をほぼ100％検出する検査・検品 AIを開発・提供）
■アルプ株式会社 （サブスクリプション契約管理・請求管理・決済基盤SaaS "Scalebase" を開発）
■株式会社イエソド （人事組織情報の管理を含むSaaS統制プラットフォーム "YESOD" を開発）
■株式会社スタディスト （ビジュアルSOPマネジメントプラットフォームを提供）
■株式会社スペースリー （VRコンテンツの制作編集、活用管理を簡単にするVRクラウドソフトを開発）
■株式会社チュートリアル （クラウド型RPA "Robotic Crowd"を提供）
■テックタッチ株式会社 （PC画面上に操作案内を表示させ、企業のシステム利活用/DXを推進）
■株式会社TableCheck （飲食店向け予約・顧客管理SaaSとユーザー向け飲食店検索・予約ポータルサイトを提供）
■株式会社HERP （社員主導型の採用方式「スクラム採用」の推進を支援する、採用プラットフォームを提供）
■Resily株式会社 （組織改善クラウド・OKRコーチサービスを提供）
＜米国ファンド＞
■Creadits社 （広告クリエイティブに特化したグローバルプラットフォームを提供）
■Zūm社 （子供向け自動車配車サービスを提供）
■Diligent Robotics社 （看護師補助ロボットを開発）
■Banzai社 （イベント集客サポートプラットフォームを提供）
■Paystand社 （B2B企業向け決済処理のサービスを提供）
ファンドおよびチームの大型化に伴い体制を強化
DNXはこれまで、運用金額の増額とそれによる投資実行数が増加する中、継続してリードインベスターとして投資を実行し、投資先各社の経営支援を行えるよう、投資活動を強化してきた。今回、日本チームはマネージングパートナー倉林陽氏が日本代表に就任し、引き続きSaaS分野を中心に積極的な投資を進めていく予定だという。今後さらなるメンバーの拡充も行い、体制強化を図る予定とのこと。
日本でのSaaS領域における確固たる実績に加え、シリコンバレーのネットワーク・エコシステム・アントレプレナーシップを最大限に利用することができるベンチャー・キャピタルとして、革新的な技術に裏打ちされた成長力の高いベンチャー企業への投資を実践するとともに、世界的視野を持つベンチャー企業と日本の大手事業会社の事業に伴走していくという。
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