メガネブランド“Zoff”と東大発スタートアップ“ACES”が業務提携
メガネブランド「Zoff(ゾフ)」を運営する株式会社インターメスティックの研究・開発機関“Zoff Eye Performance Studio”(ゾフ アイパフォーマンス スタジオ、以下「ZEPS」)は、ヒトの行動や感情を検知・解析するヒューマンセンシング技術(行動認識技術)を軸に画像認識アルゴリズムを開発・提供する株式会社ACES(エーシーズ)と、ヒューマンセンシング技術を用いたDX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みを開始した。
ZEPS ×ACES共同開発の背景
Zoffは、創業20周年を迎える2021年に向けたリブランディングの中核として、初となる研究・開発機関“ZEPS”を設立した。ヒューマンセンシング技術に強みをもつACESが、「メガネや店舗にIT・AI技術を援用することで人間の可能性を拡張し、顧客体験を洗練すること」を目指す“ZEPS”のビジョンに共感し、AI活用の設計から技術開発、運用まで全面的にサポートを行うことで合意、今回の業務提携が実現した。
東京大学松尾研究室発のAIスタートアップであるACESは、Deep LearningのAIアルゴリズムを用いることで、ヒトが関わる様々なビジネスシーンをデジタル化し、課題解決と価値創出を行うDX事業を展開している。
今回の業務提携では、Zoffのコアコンピタンスである接客や商品などを、ACESが持つAIによってアップデートしていく。また、長期的にはIT・AIなどの技術躍進を背景に、メガネを視力矯正器具に留めず、人間の可能性を拡張するツールとして、価値提示を目指していくという。
業務提携によって目指すもの
現在Zoffは、コロナ禍で加速したデジタルシフトによって定着しつつある、新しい生活様式に順応した接客サービス・商品の提供に向けた共同研究開発に着手している。これまで以上に様々なスタイルでの接客が求められる今、Zoffが蓄積してきたノウハウとACESのAI技術をかけ合わせることで幅広いニーズへの対応を目指していくという。今後の展望としては、ヒューマンセンシング技術を応用し、目のパフォーマンスおよび人のパフォーマンス向上に関する取り組みを検討しているという。ZEPSとACESは、既存の商品・サービスの枠を超えて、目だけではなく人のパフォーマンスを向上させる「新しい機能」「新しい商品」「新しいサービス」の研究・開発を行い、メガネ業界のニューノーマルを牽引していく。
共同研究・開発テーマイメージ
1|日常生活やスポーツシーンにおける、目のパフォーマンスや身体能力の向上を目的としたフレーム・レンズの開発
2|光学・デジタル的なアプローチでの研究開発の推進
3|機械学習・ディープラーニング・IOT等を利用した生産・流通・販売基盤の構築
今回の業務提携に込める想い
■ZEPS 責任者 逆井浩之氏(写真右)
Zoffの考え方のベースは顧客起点です。すべてはここに集約すべきと考えています。ACESさんのミッション“アルゴリズムで社会はもっとシンプルになる”の通り、“人や社会を主役に考える”姿勢に共感しチームを結成しました。メガネは結果であって、その向こう側にある社会的な課題やニーズを追求し、センサーとしての“眼”の本質に、妥協せず一緒に探求していきます。
■株式会社ACES CEO 田村浩一郎氏(写真左)
20周年の節目に行われるZoffさんのリブランディングに、ACESの強みである画像・映像認識AI、ヒューマンセンシング技術を用いてお力になれることを光栄に思います。機械の"眼"と呼ばれるほどに発達した画像・映像認識AI技術が、人間の可能性を拡張し、DXを経てパーソナライズされた最高の顧客体験を提供できる大きな可能性を感じており、Zoffさんとともに"眼"の本質に迫るプロジェクトを進めてまいります。
<Zoff Eye Performance Studio概要>
既存の商品・サービスの枠を超えて、目だけではなく人間のパフォーマンスを向上させるための「新しい機能」「新しい商品」「新しいサービス」を研究・開発し社会実装することを目的に設立した、Zoff初の研究・開発機関。エンジニアやゲームプレイヤーなど、目を酷使する職業のパフォーマンス向上を目的としたフレーム・レンズの開発や、視力だけでなく目の疲れ度合いなど目のパフォーマンスを数値化するサービスの開発など、新たな取り組みを進めていく。
<株式会社ACES 会社概要>
東京大学松尾研究室発のAIスタートアップである株式会社ACESは、ヒューマンセンシング・画像認識を中心としたAIアルゴリズムの力で、シンプルな社会の実現を目指している。具体的には、ヒトが関わる様々なビジネスシーンの課題解決をおこなうAIアルゴリズムソリューションを開発・提供している。現在Deep Learningを用いた画像認識技術を中心に、APIによるアルゴリズムパッケージの提供や、共同研究開発を行なっている。
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