ACALL×神戸市×知能技術 | 窓口案内アプリの「非接触対応」実証実験を開始

ACALL株式会社は、神戸市東灘区役所の協力のもとで、窓口案内アプリ「ACALL FRONT」と知能技術株式会社との共同実証実験を開始する。知能技術の接触感染防止AIソフトシステムと「ACALL FRONT」を連携させて画面に触れずにタッチ操作が可能となる。With／Afterコロナの安心、安全、快適なワークスタイルを見据えて、各種チェックインアプリ「ACALL applications」への非接触対応化も同時に進めていく。

実証実験の背景

起業・スタートアップ⽀援による神⼾経済の活性化を⽬指す神⼾市は、新型コロナウイルス発⽣に伴い、市⺠⽣活及び市役所内の業務における新たな課題の解決を⽬指し、4⽉20⽇より全国のスタートアップから新型コロナウイルス対策となり得るテクノロジーや提案を募集している。

感染拡⼤防⽌対策や、基本的な感染対策を継続しつつ、社会活動にも配慮した「新しい⽣活様式」となり得る提案について募集、審査を⾏っているものであり、今回、神戸市による書類選考・WEB⾯談及の結果、指で触れることなく空中で⼿を動かすだけで端末の画⾯操作を⾏うことができるAIソフトの活⽤について知能技術の接触感染防⽌AIソフトシステム「UbiMouse（ユビマウス）」が採択された。

実証実験の概要

2018年12月に東灘区役所で導入され、2019年4月から神戸市の全区役所・支所で導入されている窓口案内アプリ「ACALL FRONT」を、知能技術の「UbiMouse（ユビマウス）」を使用して指で触れることなく操作する。市職員が指で触れずにACALL FRONTが入ったiPadを操作し、市民への案内ができることとその操作性を確認する。

実証実験後の展望

この実証実験を経て、ACALL FRONTは非接触対応ができる窓口案内アプリとして「新しい生活様式」への適応に貢献していくという。

またACALL FRONTに限らず、WorkstyleOSを基盤とする受付チェックインアプリケーション「ACALL RECEPTION」での非接触対応も視野にいれ、Withコロナ／Afterコロナのワークスタイルにも柔軟に対応できる入退館チェックインや来客のチェックインソリューションを提案していくという。

ACALL FRONTについて

WorkstyleOSをデータ連携基盤とするACALL FRONTは、マニュアルの情報に加え、案内係が集めた情報を日々蓄積でき、タブレットを通じて誰でも簡単に情報を検索できるクラウドサービス・アプリ。

案内に使用するデータは、通常の窓口案内情報だけでなく、画像・地図・URLも登録可能なため、市民に視覚的にも伝わりやすい案内が実現でき、コミュニケーションの円滑化にも貢献する。

▲ACALL FRONTアプリの検索画面（左）と案内画面（右） ※一例

神戸市＆ACALLのこれまでの取り組みについて

神戸市東灘区役所とACALL株式会社は、Urban Innovation KOBEの平成30年度一期の事業としてACALL FRONTの開発に取り組んできた。

神戸市では、来庁者を適切な窓口に案内するために、区役所の庁舎入口付近に案内係を配置しているが、職員の交代によって「サービスレベルが安定しない」「教育の時間的コストがかかる」「情報の共有ができていない」などの課題があったという。

上記の課題を受け、ACALL FRONTは、どの職員が担当をした場合でもスムーズな案内が出来るよう、「案内係が集めたマニュアルノウハウを日々蓄積し、それを誰でも簡単に検索できるようなツール」として開発された。

東灘区役所で行われた実証実験では、ACALL FRONTを活用することにより、職員の案内不可件数が61.7%減少、1件あたりの平均案内時間も36.9%減少し、窓口業務の効率化を実現した。

＜ACALL株式会社について＞

「Life in Work and Work in Life for Happiness」をVISIONとして、どこでも安心、安全、快適なワークスタイルを実現することで、個人が“くらし”と“はたらく”を自由にデザインできる世界を実現していく。

事業概要 ：WorkstyleOSの開発および提供

※関連リンク：プレスリリース