AvacusがGLOBAL NETWORK JAPANと戦略提携 インド通信網を起点に“ポイント×決済”経済圏を構築へ
Web3テック企業のSOWAKA PTE. LTD.(本社:シンガポール、代表:松田航)が提供するWeb3スーパーアプリ「Avacus」は、GLOBAL NETWORK JAPAN株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表:伊藤宣刻)と、インドにおける通信と金融を一体化したデジタル経済圏の構築に向けた戦略的業務提携を締結した。
本提携は、インド国営通信事業者であるBharat Sanchar Nigam Limited(BSNL)が有する約1.5億人規模の加入者基盤と広範な通信ネットワークを起点に、ポイント経済圏および決済基盤を「powered by Avacus」として共同構築する構想だ。公衆Wi-Fiサービスの拡大を追い風に、通信利用の導線上にポイント付与とデジタル決済を組み込む。
通信利用を入口に、自然なデジタル金融体験へ
インドは世界有数のスマートフォン利用者数を誇る一方、農村部におけるデジタル格差や金融アクセスの制約、決済コスト負担といった構造的課題を抱える。今回の提携は、日常的な通信利用を“金融体験の入口”に再設計する点に特徴がある。
Avacusはこれまで、「ブロックチェーンを意識させない体験設計」を掲げ、ウォレットや決済基盤を開発してきた。通信料支払いやWi-Fi利用といった日常行動を通じてポイントを蓄積し、その価値をウォレット上で利用可能にすることで、「ポイント→デジタル決済→安定したデジタル通貨」へと段階的に接続する。
Web3の専門知識を必要とせず、生活の延長線上でデジタル金融にアクセスできる設計が中核となる。
BharatAirFi・GNJ WALLET・GNJ.OSを共同構築
具体的な取り組みは三層構造で展開する。
公衆Wi-Fi基盤「BharatAirFi」。GNJグループのGNA INDIAはBSNLと戦略的パートナーシップ(PWP契約)を締結し、地方都市を含むWi-Fi網の拡大を進める。Avacusはその決済プラットフォーム設計に参画する。
ウォレット「GNJ WALLET」。SNSログインやチャット型UIを採用し、直感的な操作性を実現。小口決済が中心となる市場特性を踏まえ、ガス代負担を抑える“ガスレス設計”を提供する。
通信・ポイント・支払いを統合管理する基盤「GNJ.OS」。事業者側がキャンペーン設計やポイント運用を一元的に管理できる環境を構築する。Avacusはウォレット、決済ロジック、ポイント連携設計を担う技術パートナーとして参画する。
ステーブルコイン対応と今後の展開
ポイント経済圏を“安定した価値”へ接続する選択肢として、インド政府債等を裏付け資産とするフルリザーブ型構想の「ARC」、および日本円連動型ステーブルコイン「JPYC」への対応を検討。各国規制を踏まえ段階的に実装を進める。
ロードマップでは、2026年Q1にARC実装(予定)とGNJ WALLET正式ローンチ、Q3には主要10州でWi-Fi村1,000拠点の計画立案を想定する。さらに、元インド代表クリケット選手のHarbhajan Singhをはじめとする現地アンバサダーと連携し、BSNL以外の大手通信事業者への展開も視野に入れる。
通信インフラを起点にポイントと決済を統合する本モデルは、他国市場への横展開も可能な設計だ。インド発の“通信連動型Web3経済圏”が、グローバル展開の布石となるか注目される。
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(TOMORUBA編集部)