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アカツキ、25億円規模のWeb3特化ファンド「Emoote」を設立

アカツキ、25億円規模のWeb3特化ファンド「Emoote」を設立

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株式会社アカツキは、Web3領域に特化した25億円規模のWeb3特化ファンド「Emoote(エムート)」を設立した。Emooteは急成長中のSTEPNをはじめ、グローバルのWeb3プロジェクト20以上に対してトークンで投資実行済みであり、今後国内のクリプト、NFT、メタバースなどWeb3領域のスタートアップに対して、投資とグロース支援を積極的に行っている。

Web3領域の成長トレンド

Web3領域の成長トレンド2020年は分散型金融であるDeFi、2021年はGameFiをはじめとするNFTが台頭し、2022年はWeb3元年とも言われ、世界中でWeb3領域のスタートアップやプロジェクトが次々と生まれている。Web3領域における大型の資金調達、スケールアップの事例も多く、今後より一層Web3領域でのプロジェクトが増加することが見込まれる。

また、これまではGameFiの代表格であるAxie Infinityがベトナム、GameFiスカラーシップのYield Guild Gamesがフィリピンから誕生するなど、Web3においてはグローバル、中でもアジアが重要なポジションを占めている。こうした海外での成功事例を受け、日本においてもWeb3領域プロジェクトが急増してきており、トークンによる資金調達、グロースの具体的な支援について需要が高まっている。

Web3特化ファンド設立の背景

アカツキは「世界をエンターテインする。クリエイターと共振する。」をミッションに、世界中のクリエイターやアーティスト達と共鳴し、人々の心を動かすエンターテイメントを創り続けることで成長を目指しているという。

アカツキはこれまで「AET Fund」※1「Heart Driven Fund」※2を通し、国内外の投資先スタートアップの成長と価値向上を支援してきた。2022年4月には50億円規模の新ファンド「Dawn Capital」※3の運用開始を発表している。

こうしたベンチャー支援の実績と、加速するWeb3領域の成長トレンドを踏まえ、2021年にシンガポールにEmoote Pte. Ltd. を設立し、25億円規模※4のWeb3領域特化ファンド「Emoote(エムート)」の運用を開始。これまでEmooteは、アジアを中心にエンターテイメント、メディア、ライフスタイル分野をWeb3テクノロジーで変革する20以上のプロジェクトに投資を実施しており、今後は国内でも投資とグロース支援を強化するにあたり、Emooteのコンセプト、注力領域、投資実績を発表した。

※1 エンターテインメント×テクノロジー特化型ファンド(2017年10月設立、主に北米、インド対象)

※2 国内スタートアップ、アーティスト支援を目的にしたファンド(2018年11月設立、主に日本)

※3 国内スタートアップ支援を目的にしたファンド(2022年春運用開始予定、主に日本)

※4 ファンドサイズは$20M。2022年4月15日時点

「Emoote」のコンセプト


「稼ぐ」から「感情価値」へー。

トークノミクスを健全に成長させる「Emoote」。

Web3の重要なキーワードに「インセンティブ・エコノミー」があり、ゲームして稼ぐ「Play-to-Earn」に代表されるように、貢献した人に報酬を支払うエコシステムを指している。

それ自体はとても重要な仕組みだが、同社はトークンを中心とした経済圏の持続的成長のためには「好き」や「共感」といった「感情価値」を土台にしたNFT消費がトークノミクス※5を健全に成長させていくモチベーションとなる、と考えている。その上で、世界で愛されるキャラクターや作品を創出してきた日本のクリエイター・エンターテインメントはWeb3によってさらに飛躍的な成長が見込まれると考えている。

これまで多くのクリエイターの皆さんとエンターテイメントやメディアを創出してきたアカツキだからこそ、Web3においても「感情価値」を創出できる投資家、クリエイター集団でありたい、その想いから、Emotionを大切にするWeb3特化ファンド「Emoote」を設立した。

※5 トークノミクス(Tokenomics)と感情価値についてはnoteで詳細を解説している。

「Web3で日本が勝つ理由」熊谷 祐二

投資実績

2021年9月から活動をはじめ、これまで20以上のプロジェクトに投資実績があり、投資ステージはシードを含むアーリーステージで、主なエリアはアジア 50%、US 40%、その他 10%となっている。


■主な投資先

・STEPN(ステップン)

非常に濃いユーザーコミュニティを形成しており、2022年1-3月で売上33億円、FDV(希薄化後時価総額)は2兆円を突破した、2022年世界で最も注目されているプロジェクトのひとつ。

・BreederDAO(ブリーダーDAO)

新たなGameFiを発掘し、優れた分析力・実行力によってNFTを育成し、ゲームギルドにNFTを提供している。世界を代表するVCである、Andreessen Horowitz、Delphi Digitalが共同リード投資を行うなど、GameFiエコシステムを支える存在として台頭している。



■注力領域

・Web2 x トークノミクス

投資先のSTEPNは、ランニングアプリにトークノミクスを組み合わせることで新たな経済圏を生み出している。このように従来のエンターテイメント、メディア、ライフスタイル分野のサービス、アプリケーションにトークンを掛け合わせることは、シンプルな考えながらも非常に大きな可能性を秘めているという。

・Web3 IPクリエイション

Web3によってIP創出が大きな変化を迎えており、従来のIPを軸としたメディアミックスからNFTを基点にDAOがコンテンツ創作、メディア展開する流れが生まれている。Bored Ape Yacht Club x Ape Coinに代表されるコンテンツやDAOはもちろん、それらを支えるプラットフォームにも注目している。

・NFT x デジタルファッション

ゲーム内スキンが多くの消費者の心を掴み、大きなビジネスであることはFORTNITEをはじめとする偉大なゲームが証明している。ゲームをはじめとするエンターテイメントはもちろん、ソーシャルメディア、そしてメタバースなど人々がバーチャルワールドに滞在する時間が増えることは確実であり、物理的な制約が排除されることからも、デジタルファッションはフィジカルファッションを超えるビジネスになると考えられる。

関連リンク:プレスリリース 

TOMORUBA編集部) 

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