ユーグレナ×JRバス関東 | 成田空港出発の定期観光バスでバイオ燃料の使用を開始
株式会社ユーグレナとジェイアールバス関東株式会社(以下「JRバス関東」)は、成田空港を出発する定期観光バスに、微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)と使用済み食用油を原料とする次世代バイオディーゼル燃料(以下、「ユーグレナバイオディーゼル燃料」)を8月22日(土)より導入開始することを発表した。
なお、バイオ燃料による観光バス運行の取り組みは、JR東日本グループでは今回が初となる。
導入の経緯
ユーグレナでは、バイオ燃料の研究開発・製造などを通して、人々の生活や環境に優しいサステナブルな事業を推進している。JR東日本グループではESG経営を実践し、事業を通じて社会的な課題を解決することで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に取り組んでいる。この度、ユーグレナとJRバス関東は、新たな取り組みとして、成田空港を出発する定期観光バスにユーグレナバイオディーゼル燃料を導入*し、CO2の排出削減を目指した取り組みの実施を決定した。また、同燃料の導入を機に、JRバス関東は、日本をバイオ燃料先進国にすることを目指す『GREEN OIL JAPAN(グリーンオイルジャパン)』宣言に賛同するという。
*石油由来の軽油とバイオ燃料を混合して運行。
◎導入路線
定期観光バス「ウェルカム成田セレクトバスツアー」(1台)
〔芝山コース〕成田空港~芝山仁王尊~道の駅多古あじさい館~房総のむら~成田空港・成田駅
◎導入開始日
2020年8月22日(土)~*
<運行スケジュール>
8月22日(土)から9月27日(日)まで:土・日のみ運行
10月1日(木)以降:運行内容の変更を予定
*上記の定期観光バスは2020年4月より新型コロナウイルス感染症の影響により運休していたが、感染防止対策を実施の上、運行を一部再開するとともにユーグレナバイオディーゼル燃料の導入を開始する。定期観光バスを通じて地域の魅力を体験してもらえるよう取り組んでいくという。
今後の取り組みと各社社長コメント
■ユーグレナ 社長 出雲 充氏
「JR東日本グループとして初めて、JRバス関東様が弊社の生産するユーグレナバイオディーゼル燃料の使用開始を決断してくださったことの意味は大きく、日本をバイオ燃料先進国にするという目標達成にまた1歩近づくことができました。弊社のバイオ燃料を使用いただく観光バスの路線は、空の玄関口である成田空港からの直行便。千葉県にお住いの方々や観光で訪れた日本国内外の皆さまに、ユーグレナバイオディーゼル燃料で走るバスに乗っていただき、地域の魅力と併せて日本のサステナブルな取り組みを体感いただければと思います。」
■JRバス関東 社長 中村 泰之氏
「弊社は2年前からスウェーデン製の二階建てバスを導入しています。この関係でユーロバスワールドという隔年開催のバスと周辺技術の展示会を視察する機会を得ました。目を引いたのは、再生可能、電気、ハイブリッドなどの環境対応エンジン搭載のバスが多く並んでいることでした。また先方の社長から日本の気候変動問題とエネルギー政策について問われるなど環境意識の高さを目の当たりにしました。このたび、ユーグレナ様のバイオ燃料を使用させていただくことで、ささやかですが環境対策への取り組みを進めてまいります。」
※関連リンク:プレスリリース