病理AIソリューションを開発する「メドメイン」|複数の病院グループなどから、11億円の資金調達を実施
病理AIソリューション「PidPort」を運営するメドメイン株式会社は、複数の病院グループ、ベンチャーキャピタル、事業会社、および個人投資家を引受先とする第三者割当増資を行い、約11億円の資金調達を実施したと発表した。これにより、累計資金調達額は、約12億円となる。
▲展開するサービスの概要
資金調達の目的と背景
今回調達した資金は、主に病理AI開発をはじめとしたソフトウェアの開発、デジタル化領域への設備投資、営業・開発体制の強化、およびマーケティング費用に投資する予定だという。
メドメインは、2020年2月に開発する「PidPort」を正式にリリースした後、国内外で50施設以上の医療機関と共同研究を実施し、共同研究施設および新規の施設への製品導入を進めてきた。特に、昨今のコロナ禍の影響もあり、デジタル病理へのシフトを目的とした同社事業やサービスについての問い合わせが増えており、提供施設数や提供領域が拡大中だという。
今後、ユーザーの声をプロダクト開発に活かしながら、同時に施設側でのデジタル環境構築そのものへの支援にも注力していく計画とのこと。また、病理AIの開発においては、多種の臓器・病変についての病理診断をサポートするAIの開発を進め、人工知能の特長を生かした革新的な疾患予測モデルの創出を行っていく考えだという。
なお今回の資金調達では、メドメインへの出資を目的とした専用ファンドをHike Venturesが組成し、病院経営者を始めとした複数のリミテッドパートナーから資金調達を行うという方法をとった。これにより大型の資金調達が、迅速に実現できたという。
引受先一覧
【新規引受先】
<病院グループ>
国際医療福祉大学・高邦会グループ、福岡和白病院グループ
<事業会社・ベンチャーキャピタル>
株式会社QTnet、Hike Ventures, LLC、株式会社みらい創造機構
※SPVスキームおよび個人投資家からも出資あり
【既存引受先】
<ベンチャーキャピタル>
株式会社ディープコア、株式会社ドーガン・ベータ
引受先コメント
※関連リンク:プレスリリース