LUUP×ローソン| 小型電動アシスト自転車のシェアサイクルサービスを開始、ローソンの店舗で借り貸しが可能に
電動マイクロモビリティのシェアリングサービス「LUUP(ループ)」を展開する株式会社Luupは、株式会社ローソンが展開するコンビニエンスストア「ローソン」の店舗に、小型電動アシスト自転車のシェアサイクルサービス「LUUP」のポート(※1)を導入すると発表した。ポート第一号店舗は世田谷三軒茶屋一丁目店、利用可能台数は6台を予定しているという。
※1…ポートとは、LUUPのモビリティを借りたり返したりすることができる場所のこと。
協業を開始する背景
コロナ禍により、非三密型の移動手段のニーズが高まる中で、人々の通勤や買い物のスタイルが日々変化している。その中で、全ての人の自宅近くに必ずあるコンビニエンスストアの重要性は、さらに高まっている。
Luupは、街中の電動アシスト自転車に、どこからでも乗れて好きな場所に返せるシェアサイクルサービス「LUUP(ループ)」を展開しているベンチャーだ。2020年5月25日より、渋谷区、目黒区、港区、世田谷区、品川区、新宿区の6エリアの一部でサービスを展開している。
サービス開始から約2か月となるが、8割程度のライドが「30分以下」、6割程度のライドが「1~15分」の利用であることが分かった。2017年に国土交通省が発表した資料(※2)には、港区を中心に都内で展開しているシェアサイクルサービスの平均利用時間は「約37分」であることが示されている。これらのデータから、人々がラスト・ファーストワンマイルの移動に電動アシスト自転車のようなモビリティを利用するニーズがあることが分かる。
今回、ローソンにLUUPのポートを導入することによって、日々の必需品の買い物のための移動がさらに安心・便利になると考え、協業に至ったそうだ。
※2…国土交通省 平成29年3月15日開催 全国コミュニティサイクル担当者会議 資料4「港区 港区自転車シェアリング実証実験」(https://www.mlit.go.jp/common/001181104.pdf)参照
LUUPの特徴
LUUPは、以下の3点において短距離移動に最適化されている。既存のシェアサイクルサービスと比較して、とくに短距離移動に適しており、ローソン店舗の密度の高さとも相性がよいという。
(1) 短距離移動に適した機体設計
Luupが自社開発した「LUUP Cycle Lite(ループサイクル・ライト)」という小型電動アシスト自転車のモデルは、長距離の移動ではなく、短距離の移動に適した機体だ。タイヤが小径で、快適さと安全性のために走行時の「軽さ」を追求している。最高速度を抑える一方で、坂道などを軽い負荷で登れるようアシスト力を強化している。
(2) 高密度シェアの実現による「近場への移動」の利便性を向上
電動アシスト自転車が小型であることから、ポートを自販機一台分のスペースにも設置することができる。これにより、これまで実現できなかった小さなスペースへのポート設置が可能になった。既存のシェアサービスに比べて様々なスポットにポート設置が行えることで、エリア内において最高密度でのポート設置が実現できる。また、LUUPはライド開始時に降車ポートを予約する仕組みを採用しているが、ポートが高密度で設置されているため、目的地付近のポートへの返却が可能だ。
(3) 短時間ライドに最適化させた料金設計
現在、LUUPの利用料金は「初乗り10分100円、それ以降は1分ごとに15円」に設定。短時間なライド程、低い料金で利用することが可能だ。
今後の展望
最初にLUUPポートを導入する店舗は、世田谷三軒茶屋一丁目店(世田谷区三軒茶屋1-19-1)で、2020年8月4日からサービスを開始する。その後の展望として、他のローソン店舗へと導入を進めていくほか、ポートの拡大・機体台数の増加を順次行なっていくという(※3)。
※3…LUUPポートは、アプリから確認可能。新規ポート設置時は、公式Twitter(https://twitter.com/Luup_Official)にて通知。
※関連リンク:プレスリリース
(TOMORUBA編集部)