京浜急行電鉄| 「AND ON SHINAGAWA」で、常設・出資即決型の新たな起業支援プログラムの提供を開始
京浜急行電鉄株式会社と株式会社サムライインキュベートは、共同で運営するオープンイノベーション・コミュニティ「AND ON SHINAGAWA(以下、アンドオン)」において、2020年7月28日より常設・出資即決型の新たな起業支援プログラム「AND ON Startup Garage」の提供を開始すると発表した。
また、アンドオンは設立から1周年を迎え、新たな「AND ONパートナー」として出光興産株式会社、損保ジャパン株式会社の参画が決定したことも発表。スタートアップのニーズに対応した新たな会員プランの新設などにより、イノベーション・エコシステムの形成を一層加速させていくという。
新たなプログラム 「AND ON Startup Garage」とは?
「AND ON Startup Garage」は、常設・出資即決型の新たな起業支援プログラムだ。プログラムの応募期間・開催期間を定めないため、スタートアップはいつでも応募することができる。
応募された事業に対しては、サムライインキュベートによる事業創造レクチャー、約1か月間のオンライン・メンタリングを実施し、ピッチ審査を経て、サムライインキュベートの運営するファンドから最大1,000万円の出資判断を行う。出資に至った事業は、継続的にアンドオンがサポートを行い、京急グループやアンドオンのコミュニティ・ネットワークを活用し、1年以内の"社会実装"を目指すという。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、モビリティ(人やモノの移動)、人々のライフスタイルの在り方は大きな転換点を迎えており、こうした状況下における"ニューノーマル"に挑戦する起業家への支援を拡大するため、常設したプログラムとして提供することにしたという。
またアンドオンでは、リアルなスペースに対するニーズやコミュニティの在り方が変化する中で、会員プランを一部見直し、気軽にコミュニティに参加することができる新たな会員プラン「コミュニティ会員」を月額1万円から新たに提供する。
有料のオプションプランと組み合わせることで、法人登記や郵便物の転送サービスも利用でき、アンドオンをバーチャルオフィスとして活用することも可能になる(事業領域などに制限・事前審査あり)。会員は運営事務局の株式会社ヒトカラメディアによる、オフィス移転のトータル支援を受けることも可能だ。
アンドオンでは、オンラインを活用したコミュニティ運営、イベントの開催を積極的に進め、会員にはオンライン配信機材の貸し出しも行う。また、スペース運営においては換気と除菌、利用者の検温・マスク着用などを徹底し、安心して利用できる環境を提供していくとのことだ。
京急電鉄が運営する「AND ON SHINAGAWA」とは?
「AND ON SHINAGAWA」は、「デジタル時代のモビリティ×ライフスタイル」を生み出すイノベーション創出に向け、モビリティやその周辺領域(=Urban Tech)に特化し、スタートアップや大企業などによる事業共創の加速を目指す"オープンイノベーション・コミュニティ"だ。
品川駅至近の拠点におけるスタートアップ向けのオフィススペースの提供や、ピッチイベント・ワークショップなどの開催を通じ、関係プレーヤーのネットワーク化を図っている。現在、アンドオンには30社以上のスタートアップが会員として加入しており、「AND ONパートナー」として事業共創を加速させるためのアセットを持つ大手企業6社が参画している。
加えて、京急電鉄が、東京都におけるイノベーション・エコシステム形成促進支援事業「認定地域別協議会(第二次募集:PR支援型)」に品川・蒲田・羽田空港エリアの主幹事企業として認定されるなど、同コミュティは地域のエコシステムの中核として進化を続けている。
▲オンラインイベントの様子
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(TOMORUBA編集部)