【オプティマインド×あいおいニッセイ同和損保】 自動運転社会を見据えた「安全で最適な走行ルート」の実現に向けた共創を開始
株式会社オプティマインドと、MS&ADインシュアランス グループのあいおいニッセイ同和損害保険株式会社は、将来の自動運転社会を見据え、業務提携契約を締結したと発表した。これにより、新たなモビリティサービス(MaaS)の普及をサポートするため、「安全で最適な走行ルート」の実現に向けた共創取組を開始する。
業務提携の背景
近年、モビリティ分野において、IoTやAIに関する技術を活用した様々な製品・サービスがリリースされている。こうした状況下、あいおいニッセイ同和損保はテレマティクス自動車保険のパイオニアとして、2018年4月に日本で初めて、ドライバーの運転データをもとに運転特性を保険料に反映した自動車保険を発売した。
以降、顧客の安全運転を促進するための様々な商品・サービスを展開。クルマから取得されるデータを活用した保険商品・サービスや安全運転促進に関する独自のノウハウを保有している。また、自動運転社会を見据えて「CASE・MaaS」に対応した商品・サービスの研究・検討を進めている。
一方、オプティマインドは、「世界のラストワンマイルを最適化する」を企業理念に、ラストワンマイルの配送ルート最適化を目的とした「Loogia(※1)」を開発・提供し、配送業務の効率化に貢献している。ラストワンマイルならではの制約条件を加味したアルゴリズム、地図ネットワークの分析・加工やビックデータの学習モデル構築について独自のノウハウを保有している。
今回、両社は将来の自動運転社会を見据えて、上記の特長を活かした共創取組により自動車の走行環境に関する安全性や、安全性を踏まえた最適な走行ルートに関する新たなノウハウを構築する。これにより、両社の特長を進化させることが可能と考え、業務提携契約の締結に至ったという。
※1: 「Loogia」とはオプティマインドが展開するラストワンマイルのルート最適化クラウドサービスだ。配送情報を入力すると、AIが30以上の現場制約を考慮しながら数分で最適なルートを計算し、配送業務の効率化を実現する。また、実走データをGPS等から取り込み学習させることで、より精度の高いルートの算出や、ベテランドライバーのノウハウの共有を可能とする。
業務提携の概要
両社は、あいおいニッセイ同和損保が保有するテレマティクス自動車保険のデータを活用し、オプティマインドの開発する「Loogia」に危険挙動発生多発地点や事故発生多発地点の情報を組み込む。これにより、オプティマインドのルート最適化ノウハウに、安全性の観点を強化する研究を進める。
同研究によりあいおいニッセイ同和損保は、自動運転社会を見据え、自動車の走行環境に関する安全性の評価や、安全性を踏まえたルート最適化技術を活かした保険商品・サービスに関する研究を行う。オプティマインドは「Loogia」の精度向上に取り組み、サービス導入企業が安全に配送できる「安全で最適なラストワンマイル配送ルートの提案」をさらに強化する。また、同研究を通じて親和性が高まる両社のビジネス上の連携についても具体的に検討を行い、相乗効果の発揮を狙う。
さらに両社は、自動運転社会やMaaSの普及を見据えて、安全で最適な走行ルートの研究を中長期的に共同で取り組み続ける。今回の業務提携を通じて、これまで以上に「安全・安心で快適なモビリティ社会」へ貢献していくことを目指すという。
※関連リンク:プレスリリース
(eiicon編集部)