オプティマインド | ルート最適化システム「Loogia」を佐川急便で導入を開始
佐川急便株式会社と株式会社オプティマインドは、佐川急便の集配業務における業務効率化に向けて、オプティマインドのラストワンマイルに特化したルート最適化サービス「Loogia(ルージア)」を佐川急便で2021年10月5日より導入することを発表した。
今回の取り組みは、佐川急便の集配業務で使用する情報端末とリアルタイムで最適な集配順序の決定を行うLoogiaをAPI連携し、これまでアナログで行っていた集配順序の決定をシステム化することで、ドライバー業務の効率化を図るものとなっている。ドライバーが出発前に行う集配先の位置確認やルート決めなどを自動で行い、配達の進捗や再配達などの集配状況に応じてルートを再計算する。これにより集配業務の効率化を図るという。
これまで2020年8月の実地検証、2020年11月から2020年12月にかけての試験導入を経て、集配即戦力化の効果が確認できたことから全国導入することが決定した。
佐川急便は、中期経営計画「Second Stage 2021」において、デジタル化の推進と最新技術の導入による効率化・顧客利便性の追求を経営戦略のひとつに掲げており、段階的にシステム構築を進めている。オプティマインドが提供しているLoogiaを利用し、集配業務の熟練度に関わらず、安定した配送品質を利用客に提供するという。
オプティマインドは、「世界のラストワンマイルを最適化する」をビジョンに掲げ、ラストワンマイル配送業務の効率化に取り組んできた。今回の取り組みでは、配達個数が急増している個人宅配分野における配送キャパシティの拡大やドライバーの負担軽減に貢献することを目的としている。また、同協業で得られた知見を用いてLoogiaを成長させることで、複雑化するラストワンマイル配送の更なる効率化に貢献していくという。
これまでの取組実績
1. 2020年8月にLoogiaを用いて集配先順序並び替えを実施した実地検証
実施期間は14日間実施し、配達個数は時間帯指定を含め80個、業務経験年数や習熟度の異なるドライバーにて実施。下記検証3項目について、現状運用とLoogiaを用いた運用で結果を比較。
結果として、Loogiaを用いた方がルート組みや配送業務時間が短縮され、それに伴い走行距離も短くなることが確認できた。
《検証内容及び条件》
①ルート組み時間:配達先の位置確認から時間帯を考慮したルート決めの時間とする
②配送業務時間:営業所を出発してから戻るまでの時間とする ※休憩時間を除く
③走行距離:営業所を出発してから戻るまでの距離とする ※休憩時間の移動距離を除く
《運用イメージ》
《検証結果》
2. 2020年11月~12月に実施した試験導入
2020年8月に実施した実地検証の結果を踏まえ、佐川急便の全国で約500名のドライバーにおける集配業務で試験導入を実施。利用後のアンケート結果では、特に職務経験が浅いドライバーや、担当エリアの習熟度が低いドライバーから継続的な利用を希望するという意見を得られました。また、営業所の管理者からも新人ドライバーや応援ドライバーには特に有効で、職務経験が浅くても即戦力化が期待できるという声もあった。
一方で、Loogiaを既存のドライバー端末に搭載する際の操作性の向上や、配送業務におけるドライバーノウハウのアルゴリズム化など、より効果的に業務効率化を目指すための課題も顕在化したため、引き続き課題解決に向けて継続検討している。
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