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リアルメタバースプラットフォーム「STYLY」を提供するPsychic VR Lab、5億円の追加調達を実施

リアルメタバースプラットフォーム「STYLY」を提供するPsychic VR Lab、5億円の追加調達を実施

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リアルメタバースプラットフォーム「STYLY」を提供する株式会社Psychic VR Labは、計10億円でクローズを予定している資本業務提携ラウンドの第2弾として、 J.フロントリテイリング株式会社、日鉄興和不動産株式会社、株式会社テレビ朝日ホールディングス、株式会社JR西日本イノベーションズ及び東急不動産ホールディングス株式会社が出資するCVCファンド(GP:SBIインベストメント株式会社)を引受先とする資金調達を実施した。今回の5億円の調達により、Psychic VR Labの累計調達額は 約26億円になったという。

Psychic VR Labは、リアルメタバースプラットフォーム『STYLY』を展開。STYLYに都市の3Dデータをテンプレートとして取り込み、都市と連動したXRコンテンツを制作・配信できる新機能を活用し、これまでに渋谷、新宿、熊本、新潟、筑波さらにはNYタイムズスクエア、バルセロナ サグラダファミリアなど、世界中の都市空間にXRコンテンツを実装してきた。

2019年から進めてきた技術検証フェーズを終え、今年から今回の資本業務提携ラウンドを通じ出資されたリアルアセットを保有する商業施設/不動産ディベロッパー、鉄道会社、メディア、IP ホルダーと共に 、音楽、映像、アート、スポーツ、エンタメなど様々なジャンルを対象に、都市型XRエンターテインメント事業を展開していくという。

都市型XRエンターテインメントとは?

都市型XRエンターテインメントは、都市空間そのものをXR技術で体験型メディアへと拡張する新たなエンターテインメントの形。

ユーザーは街を訪れるとテレビのチャンネルを切り替えるように、様々なXRコンテンツを体験することができる。現実世界にXR技術で様々なストーリーを重ね、高い没入体験を生み出すことで街に人流を生み出す。

来たるXR時代を見据え、スマートフォンでのAR(拡張現実)体験に加えて、有償チケットを購入した方に向けたAR/MR(複合現実)デバイスを用いたリッチな没入型体験も提供する。さらには1つのエリアで実施した取り組みをパッケージ化して世界展開も行う予定だという。リアルな拠点を有する資本業務提携企業群とともに、より多くの人々に感動を提供できるような興行型事業モデルの展開を加速させていくていう。

都市型XRエンターテインメントが担う役割

新型コロナウィルスの流行を受け、この数年の間にリアル重視の社会から非接触重視のオンライン社会へ変化してきた。実空間の代替として「メタバース」というバズワードが流行した一方で、リアルでの体験価値の高さに多くの人が気付かされただろう。次のWith/Afterコロナ時代は実空間の「代替」ではなく、メタバースを都市に開き、リアルとバーチャルが「融合」することで都市自体の体験価値を高められる、新たなライフスタイルが重要だと考えるという。

インバウンドの解禁により観光客の増加も見込まれる今年、今までにない形でロケーションの魅力向上・観光活性化を促進する都市型XRエンターテインメントを推進していくといいう。

各社コメント

■J.フロント リテイリング株式会社 執行役常務 グループデジタル統括部長 林直孝氏

VR元年と言われる2016年にPsychic VR Lab社と出会い、同社が提唱されている「『空間を身にまとう時代』をつくる」というヴィジョンに共感しました。その後、「STYLY」を活用し渋谷PARCOを中心に商業施設の体験価値をアップデートする様々な取り組みを一緒に実践して参りました。弊社グループは日本全国で大丸松坂屋百貨店、パルコ、GINZA SIX等の商業施設運営や不動産開発を行っております。この度の出資及び業務提携により同社やそのステークホルダーの皆様とのシナジーを通じて、アートやエンターテインメントに溢れる、今までにない体験をご提供する空間を創造し、都市の魅力向上に寄与してまいりたいと思います。

■日鉄興和不動産株式会社 代表取締役社長 今泉泰彦氏

これまで不動産事業はリアル空間のみのビジネスでしたが、XRテクノロジーの急速な進化により、リアルとバーチャルが完全に融合する世界が、すぐそこまで来ています。Psychic VR Lab社が提供するリアルメタバースプラットフォーム「STYLY」を活用し、これまで街づくりとはかかわりがなかったデジタルアーティストやデジタルクリエイターと私たちデベロッパーが手を組むことで、既成概念を超えた付加価値創造が実現します。まさに、街づくりにおけるイノベーションと言えるでしょう。日鉄興和不動産は、リアルとバーチャルが融合した新たなライフスタイル・ワークスタイルが⼀般化する未来に向けて、Psychic VR Lab社と共に、不動産の新たな価値を創出してまいります。

■株式会社テレビ朝日ホールディングス 取締役 武田徹氏

テレビ朝日グループでは”すべての価値の源泉はコンテンツにある”という基本理念のもと、コンテンツ価値を最大化する「360°戦略」を推進していますが、コンテンツを活用した新たなビジネス領域のひとつとして「メタバース」分野にも着目しており、すでにメタバースを意識した番組の制作・放送や、IP開発を行っております。Psychic VR Lab社のリアルとバーチャルを重ね合わせるAR/MRの技術力や推進力と、テレビ朝日のコンテンツ開発力との掛け合わせにより、新しいエンターテインメントや生活インフラを創造していければと考えております。

■株式会社JR西日本イノベーションズ 代表取締役社長 奥野誠氏

今回の出資による連携は、JR西日本グループのデジタル戦略を具現化する取り組みの一環であり、これまで「リアル」で磨いてきた多彩な機能性と社会性を有する駅等の鉄道アセットを、XR技術で「バーチャル」上にも拡張して有機的に空間を連動させることで、急速な社会変容に対応しながら新たな価値創造にチャレンジしていきたいと考えています。

「リアル」を基軸にしたXRエンターテインメント事業を強く志向するPsychic VR Lab社と共に、西日本エリアを始めとした、現実世界におけるエンタメ・アート・旅行・観光・ビジネス等あらゆる体験とリンクしたXRサービスを無数に創出していくことで、人々がつながり、笑顔が生まれる、安全で豊かな社会の実現を目指していきます。

■東急不動産ホールディングス株式会社 グループ企画戦略部企画戦略G グループリーダー佐藤文昭氏

東急不動産HDグループでは、スタートアップ企業との価値共創を目指し、2017年よりプログラムを立ち上げ、オープンイノベーションを推進しております。

VRやメタバースについては、注目領域として当社事業での活用を模索してきましたが、現実世界での効果的な連携を見いだせずにおりました。Psychic VR Lab社が展開する都市空間をXRテクノロジーで拡張するリアルメタバースの世界観は、リアルの場を顧客に提供する当社事業との親和性が高く、これまでにない新たな価値を創造できると考え、出資を決定いたしました。今回の出資を機に、構想段階にある事業連携を加速させ、微力ながらPsychic VR Lab社の更なる成長に貢献できればと考えております。

関連リンク:プレスリリース

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