Silvereye×ANAHD | 「空港から始まる想い出の空想旅」をテーマにVRサービス上にてコンテンツ提供を開始
VR/ARプラットホーム開発のsilvereye株式会社はANAホールディングス(以下「ANAHD」)と共同で、silvereyeが展開するVRヘルスケアソリューション「RehaVR」上にて展開する360度パノラマ動画コンテンツの企画制作および提供を開始する。
TOPICS
新型コロナウイルスで外出を控える高齢者やリハビリ患者向けに、足漕ぎVRキットを利用した運動で健康を維持する活動をサポート。
”空港から始まる想い出の空想旅” をテーマにANA就航地先の空想旅サービスの実証実験を随時開始。
大学&施設と「VR装着の有無によるリハビリ効果の変化」について実践研究中。
背景
東京都福祉保健局の資料によると、身体に障害を持つ人が障害を理由に諦めたり妥協したことのうち、「旅行や遠距離の外出」が39.9%と最も高いことが報告されている。他方で、筋力低下を防ぐためのリハビリトレーニングには、長時間単調な動作を繰り返すことから、楽しさの演出が利用者と従事者双方から求められている。
silvereyeは、これらの意義とともに、VRヘルスケアソリューション「RehaVR」の提供を通して利用者からのインタビューから、特に人気の地域は「航空路線」の先にあると考え、ANAHDが提唱する「リハビリテーション × バーチャル散歩」企画に賛同し、コンテンツの共同企画と「RehaVR」プラットホームへのコンテンツ提供へと共に協業する。
概要
RehaVRは利用者が従事者と一緒に、VRヘッドマウントに上映される360度動画を見ながら足こぎペダルで散歩運動を行う、VRリハビリキット。「VRヘッドマウント」「Tablet PC」「足こぎペダル」を使い、ペダルに装着したコントローラからの情報をもとに、VRヘッドマウントに映し出される映像がリアルタイムで変化する。
動画コンテンツは、各地の観光都市や自然の景色、秋田犬との散歩など、楽しくリハビリを続けるのに最適なコースが豊富に用意されている。
ANAHDは「空港から始まる想い出の空想旅」をテーマに、就航地先の空の玄関でもある各空港を起点とした360度パノラマ観光映像コンテンツを独自に企画制作。「RehaVR」へのコンテンツ提供を進める。まずは旭川空港を起とした「ラベンダ―畑、青い池を含む北海道 富良野・美瑛散歩」から順次開始する。
期待する効果
同取り組みを通して、RehaVRのコンテンツに新たに「空港から始まる」という物語性が付加され、利用者の感情移入や没入感がより一層高まることを期待しているという。また、ANAHDとしても「外出したくてもできない」「昔のように旅行できない」など、身体的制限を持つ人向けに、例えば「故郷の長崎空港から実家までの道」や「かつて家族と行った空港から始まる旅」のように、想い出の場所で散歩気分を室内運動で楽しめる活動を支援し、経営理念に沿った「世界をつなぐ心の翼」を目指すという。
東京医療保健大学との連携
RehaVRによるトレーニングの効果や影響範囲を継続的に検証している、学校法人 青葉学園が運営する東京医療保健大学では、同取り組みを契機に医療情報学科の今泉一哉教授監修の元、同コンテンツを使った効果検証に加えて、長時間の着座による下肢の血行動態がもたらす旅行者血栓症(エコノミークラス症候群)に対するRehaVRの有効性についても、silvereye、ANAHDと共同で今後検証を進めていくという。
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