楽天と東北大学が連携、「楽天イノベーションラボ東北」の設置により産学連携の各種プロジェクトを推進
楽天株式会社は、国立大学法人東北大学と、東北発のイノベーション創出を目的とした包括連携協定を4月2日に締結した。同協定を通じて、両者は、互いに有する知見やアセットを生かし、卓越したイノベーションを創出していくという。
産学連携の各種プロジェクトの迅速な遂行を図るため、「楽天イノベーションラボ東北(英表記:Rakuten Innovation Laboratory Tohoku)」を東北大学内に協働の拠点として設置。初年度の連携領域として、ヘルスケア・医療、ロボティクス、そしてイノベーションを担う人材育成へ重点を置き、今後も拡大していく予定。
楽天は、「イノベーションを通じて人々と社会をエンパワーメントする」という企業理念のもと、現在70以上の多岐にわたるサービスを世界中で展開している。仙台市においては支社を拠点に、楽天グループのサービスや東北楽天ゴールデンイーグルスを運営する株式会社楽天野球団を通じて、これまでも地域に根差した企業活動を行ってきた。
東北大学は、建学以来の「研究第一主義」の伝統、「門戸開放」の理念および「実学尊重」の精神を基に、数々の教育成果を挙げてきた。指定国立大学として、創造と変革を先導し、社会と共にある大学として世界の発展に大きく貢献していくことを目指している。材料科学・スピントロニクス・未来型医療・災害研究をはじめとする先端研究に関し、その社会実装を分野横断で推進し、産学共創によるオープンイノベーションに取り組んでいる。
両者は今後、イノベーションの創出および社会実装の実現を通じて、東北の経済だけでなく人類社会の発展へと寄与することを、共に目指していく
【包括連携協定の主な内容】(※)
(1)ヘルスケア・医療分野における連携
・株式会社楽天野球団が運営する東北楽天ゴールデンイーグルスと東北大学によるスポーツ科学に関する共同研究
・楽天保険グループ各社と東北大学の医学系部局等との共同研究
・医療分野における楽天のライフサイエンス事業推進部および「楽天キャピタル」と東北大学との連携
(2)ロボティクス分野における連携
・ロボティクスおよび物流に関する研究・実験の実施
(3)人材育成プログラムの確立
・楽天ピープル&カルチャー研究所と東北大学による人材育成をテーマにしたハッカソンの実施などの協働
・グローバルマインドセットやアントレプレナーシップを醸成するための学生を対象としたプログラム策定と実行
・楽天技術研究所と東北大学による社会人学生に向けた魅力ある教育プログラムの開発および発信
(4)その他両者が合意する事項
・東北大学キャンパス内におけるスマホアプリ決済サービス「楽天ペイ(アプリ決済)」導入によるキャッシュレス化推進
※現時点では検討段階の項目を含めているため、一部変更となる可能性がある。
※関連リンク:プレスリリース
(eiicon編集部)