一般社団法人グローバル・ピース・ファウンデーション・ジャパン

■グローバル・ピース・ファウンデーションの日本での取り組み一般社団法人グローバル・ピース・ファウンデーション・ジャパン（略称：GPF）は人種、宗教、国籍、文化の壁を越えた共通のアイデンティティのビジョンである「One Family Under God」を掲げ、平和構築のプログラムを推進するための活動を行う組織です。特定の宗教や政党に属さない国際的非営利団体であり、倫理的で結束力のある社会の基盤となる国や地域、コミュニティの平和構築モデルを開発するオーナーたちのグローバルネットワークを作り出すことをミッションとして日々、活動しています。&nbsp;現在、日本は人口減少や少子高齢化、長引く経済的停滞などの深刻な国内問題の数々に直面しています。また、国外を見ても中国との国境問題、北朝鮮の核開発や相次ぐミサイル発射等、安全保障上のリスクが高まっています。そんな閉塞感に満ちた日本の現状に対して、GPFは日本国内における「多文化共生」と、東アジアにおける「朝鮮半島での平和構築」の二つのテーマにフォーカスして活動しています。私たちが具体的に、日本国内で課題解決のために取り組んでいることをご紹介します。&nbsp;【本国内の多文化共生の推進】GPFは日本国内における在留外国人（特に技能実習生）と日本人の間や、出身国ごとのコミュニティを超えた交流が不十分であり、日本人の中での排外主義的な言説も少なくないと考えています。この状況を改善するため、日本国内の様々な外国人コミュニティのリーダーたちが実行委員会を作り、文化交流のための「多文化おもてなしフェスティバル」を開催しています。また、多文化共生による、地域産業やコミュニティの発展に貢献している成功事例を紹介や、その拡大に貢献するための調査研究について、各所のフォーラムやワークショップでその結果を発信しています。&nbsp;【東アジアにおける平和の文化の創造】北朝鮮の核開発やミサイル発射など安全保障上のリスクが高まっている一方で、中国との摩擦の克服、同じ民主主義陣営である韓国との関係改善も必要です。GPFでは自由と民主主義、法の支配に基づく朝鮮半島の平和的統一と東アジアの平和と安定を目指し「One Korea グローバルキャンペーン」のサポートをしています。&nbsp;世界各国で開催されるOne Korea国際フォーラムでは、世界中の学術機関や外交・政治分野などのリーダーと協力して朝鮮半島の平和的統一のための法案を提言しています。その他に、キャンペーンのための音楽や映像を通して、ワンドリーム・ワンコリアのメッセージを世界に発信するための取り組みも行っています。&nbsp;ピース・デザイン・フォーラムでは、東アジアの平和構築について各分野で活躍するスピーカーが語ります。特に重要な地域である朝鮮半島の平和統一について、南北双方が共有できるビジョンとアイデンティティを提示することで、全く新しい平和への道を探ると共に、それに伴う日本の国益についても考え、啓蒙しています。&nbsp;YouTubeでは「北東アジアの平和を語る」シリーズを発信しています。ジャーナリストの五味洋治氏と、 米国と韓国の大学で東アジア文化を教授したエマニュエル・パストリッチ博士が北東アジアの平和を語ります。特に緊張状態にある朝鮮半島問題のゆくえについて、専門的な見地から解決策を探ります。&nbsp;【グローバルピースビルダーズ（平和構築者）の育成】世界各地で続く、アイデンティティの違いによって生じる葛藤・摩擦など、これらの問題を克服し、違いを超えたアイデンティティを共有して、ポジティブな人間関係を築いて平和構築に貢献するピースビルダーズを育成するプログラムを行っています。&nbsp;育成のための実習科目は、道徳的・革新的リーダーシップと平和構築の必須スキルを組み合わせて、平和構築におけるリーダーシップを学びます。5週間にわたるセッションを通じて、参加者は自分自身の平和構築プロジェクトを手にします。そして、実習期間終了後は、それぞれのコミュニティでグローバルピースビルダーズとしての活動を実践します。

伊藤 章

伊藤章