
vol.72 大手企業のアクセラに採択!採択のために「応募前」と「選考段階」で行った工夫とは?/株式会社VIA
こんにちは!AUBA カスタマーサクセスチームの安江です!
AUBAご活用の参考となる事例やユーザー様の声から生まれた特集情報等、様々なお役立ち情報をお届けするこのブログ、本日は活用事例の72弾をお届け致します。
今回は東京地下鉄株式会社主催の「Tokyo Metro ACCELERATOR 2020」にて採択されたこちらの企業をご紹介!
■株式会社VIA
https://auba.eiicon.net/projects/21306
Tokyo Metro ACCELERATOR 2020 採択
ーー本日はよろしくお願いいたします。今回お話を伺うのは代表取締役の鴻池様です。さっそくですが、まずは事業内容を教えてください。
弊社はお金の勉強を軸に、これからの子供たちの「生きる力」を育成する事業を行っております。お金の勉強は投資や資産運用といったお金儲けのための勉強だけではなく、キャリア教育等も含まれるものです。
「生きる力」というのは文部科学省が定義した、国として押し出している力です。※1
「生きる力」は、テストやIQで測れる学力(認知能力)と、それでは測りきれない総合的な人間力(非認知能力)に分けられます。我々は特に後者の人間力を伸ばすサービスを展開しています。
※1 文部科学省 学習指導要領「生きる力」
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/
▲株式会社VIA 代表取締役 鴻池様
ーーなぜ他社との共創/オープンイノベーションに取り組もうと思われたのか、背景を教えて下さい。
スタートアップは、単独でなにかやろうとしてもその範囲はとても限定的になってしまいます。いち早く事業を推進させるには、ハンズオンのVCから資金をいただくか、大企業と一緒になにかやるかのどちらかだと考えております。
そこで我々は大企業と組むことを選び、オープンイノベーションに取り組んでいるという形になります。これまでにもアクセラレータプログラムには5つ応募しましたね。
ーーーいち早く事業を推進させるために、オープンイノベーションに取り組まれているのですね。これまで5つのアクセラレータプログラムに応募されたとのことですが、応募される中で得たコツなどはございますか?
アクセラレータプログラムは、ある程度数を打つのが大事だと思います。プレゼンも自然と磨かれるので、場数は大事ですね。
またこれは余談ですが、私が前職で新規事業支援を行う企業に所属していた時、アクセラに落ちて懐疑的になり、アクセラへの応募を辞めてしまう企業を多く見てきました。しかしそもそも、コーポレートアクセラレータープログラムに1度採択されただけで事業がスケールすることはほとんどないと思います。あくまでアクセルを踏むだけで、ゴールまでいくわけではありません。こういう考えを持っていないと、アクセラ頼みになって危険だと思います。だから他社と積極的に連携を図る姿勢を持つ必要性は感じますね。
ちなみに多くのアクセラに採択されているスタートアップは、表向きでは様々な企業と組んでいても裏ではバンバン落とされていることもあります。
例えば先日上場されたある企業はアクセラの常連で、開催されたアクセラにはほぼ応募されていました。もちろん落ちる数も多くありましたが、結果的には上場されていますよね。だから1,2回応募して落ちてしまったからと諦めるのはちょっともったいないかなと思います。
ーーアクセラレータプログラムには積極的に応募し、場数を踏むことが重要なのですね。東京地下鉄様が開催された「Tokyo Metro ACCELERATOR 2020」に応募、採択されたとのことですが、応募された背景とその後の進捗状況をお聞かせください。
東京地下鉄さんのアクセラレータプログラムに応募した理由は、
・東京地下鉄さん自身が教育事業を展開していた
・電車という不特定多数の人にリーチできる場所を持っている
・アクセラレータプログラム開催が5回目で社内の運用体制がしっかりしている
の3つとなります。
先方は「プログラボ」※2というプログラミング教室を運営しており、非常に多くの生徒を抱えています。
プログラボは「子供たちの生きる力の育成」をゴールに掲げており、ここに弊社とシナジーを感じております。そこで弊社から、お金の勉強という別文脈で新たな教室の運営をできないか、という話をさせていただいております。
現在実証実験について協議中です。
※2 東京地下鉄株式会社 「プログラボ」https://www.proglab.education/
ーーアクセラレータープログラムには数多くの企業様が応募されますが、採択される企業はその中の一握りの企業のみです。なにか採択されるために行った工夫などはございますか?
意識した点は、「応募の前」と「選考段階」の2つにわけられます。
応募の前段階ですと、応募企業を徹底的にリサーチすることに時間をかけました。
具体的には、中期経営計画やHPを詳細まで読み込み、「先方の事業の柱と今後の方向性」に対する仮説を立てることが大事ですね。
例えば東京地下鉄さんの例ですと、「今後は少子高齢化やコロナウイルスの影響で電車の乗客が減少していくトレンドがある」というような、先方の主軸の事業のトレンドを見るのが良いかなと思います。
特に中期経営計画書は目を通した方が良いと思います。私が新規事業支援を行う企業に所属していたときも、アクセラ常連のスタートアップは当然のように読んでいましたね。
選考段階、審査のタイミングにおいては、協業プランをいくつか用意したことです。
いくつか用意した上でその中に優劣をつけており、高い順でA,B,Cで分けていました。
東京地下鉄さんの場合、我々が一番推していたプランAには反応が薄く、逆に先方から「プランBのような施策はできないか」と提案をもらいました。
まだプランが固まっておらず柔軟に動ける状態であるのならば、自分たちがやりたいことを頑固に通すのではなく、柔軟に考えておいた方がいいと思います。お互いがやりたいことを100%できることはないと思うので、70%くらいでどっちも納得できる妥協点を見つけることが大事だと思いますね。
ーー貴重なご意見、参考になります。オープンイノベーションに取り組む中で生じた課題はなにかございましたか?
我々のやっていることは「お金の勉強×生きる力」という答えがなく抽象度の高いテーマなため、なかなか理解されにくいものです。その中で、相手企業に将来性や必要性を伝えることが課題だと感じています。
例えば、受験に関するサービスを展開している会社は指標が偏差値などで表せるので分かりやすいと思います。しかし我々が行っているものは指標が可視化しづらく、期間も長期間に渡るものです。受験までのような短期スパンではなく、長期スパンとしてしかとらえられないのも課題かなと思いますね。
ーー最後に今後の展望をお伺いできますか?
「生きる力×お金の勉強」を専門家監修のもと、正しく結び付けているプレイヤーは我々だけだと思っています。オープンイノベーションという観点で言うと、キャリア教育において実体験を教えられるのは企業だけです。教育者サイドでは実体験を教えることはできません。
東京地下鉄さんと取り組んでいることとは別軸で、早いうちから企業と仕掛けていきたいアイデアがあります。いろんな会社とプログラムを作っていく活動を行っていきたいと思います。
ーー貴重なお話ありがとうございました!
※※今回ご紹介した企業にご興味頂いた方は是非以下よりコンタクトが可能です※※
株式会社VIA
https://auba.eiicon.net/projects/21306
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AUBAでは実際に他社様とお会い頂き、提携検討フェーズに進まれている方を対象に、共創状況のヒアリングをさせて頂いております。
提携に向けて2回目の商談が決まった!という段階から、実証実験に向けて進んでます!等、お聞かせ頂ける範囲でお答え頂けますと幸いです。
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安江 裕太eiicon company
早稲田大学人間科学部健康福祉科学課卒業。 地域社会学を専攻していました。 現在はeiicon companyにて、大手企業さまを中心としたオープンイノベーション活動のサポートを担当しております。
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Enterprise事業部 Open Innovation ConductionG