
vol.59 AUBA活用事例インタビュー 実現可能性を伝える事が鍵!大手企業アクセラに採択されたAIスタートアップの考え方とは?/BLUE TAG株式会社
こんにちは!AUBA カスタマーサクセスチームの谷口です!
AUBAご活用の参考となる事例やユーザー様の声から生まれた特集情報等、様々なお役立ち情報をお届けするこのブログ、本日は活用事例の59弾をお届け致します。
今回は『Toshiba OPEN INNOVATION PROGRAM 2020』にて採択されたこちらの企業をご紹介!
■BLUE TAG株式会社
https://auba.eiicon.net/projects/8123
ーー本日はよろしくお願いいたします。今回お話を伺うのはBLUE TAG株式会社 中尾様です。さっそくですが、まずは事業内容を教えてください。
高度な画像処理技術と最先端のAI技術を活用し、「現場で価値を生み出すAI技術」を世に出していくことをミッションとするAIスタートアップです。
画像処理市場では自動運転技術などの様々な用途がありますが、弊社はそのような広く汎用的なものではなく、スポットに特化したものを専用品として創りあげて提供するBtoBモデルの事業です。
▲BLUE TAG株式会社 中尾様
ーーなぜ『Toshiba OPEN INNOVATION PROGRAM 2020』への応募を決めたのか、背景を教えて下さい。
きっかけはAUBAのメッセージで東芝様からアクセラの連絡をいただいたことでした。内容が自社領域と非常にマッチしていたのでまずは説明を伺う事にしましたね。
ITスタートアップ企業が創業間もなく取引先を抱えている、というのはなかなかあることではないのですが、横の繋がりで顧客を広げようとしていっても、同業界のIT企業同士はハードとソフトがうまく噛み合わず連携が難しいケースも多々あります。IT企業同士も簡単に連携できるものでは無い、という認識があったので互いのノウハウがどのように掛け合わせられるのか、というのは重視していましたね。
東芝様は規模感の大きい企業であることもあり幅広い知見やノウハウ、実績をお持ちなので、弊社のノウハウと何らかの形で掛け合わせることが出来るのではないか、その結果新しい取り組みを進めることができるのではないか、という想いで応募させていただきました。
ーー本プログラム参加以前にもオープンイノベーションの推進はされていたのでしょうか?
元々BtoBの事業を展開していることもあり、大手企業と協力するプロジェクトや共同開発は経験していました。そのため会社としても共創に取り組みやすい文化ではあると思います。ISL(イノベーションリーダーズサミット)のようなイベントで出会った企業様との共創実績もあります。
ーー以前から積極的に他社との連携を進められていたのですね!プログラムへの参加動機にも繋がってくる部分かと思いますが、オープンイノベーション自体に取り組まれるようになった背景を教えてください。
弊社がオープンイノベーションに取り組んでいるのは成功事例を作りたいから、というのが大きいです。弊社が目指しているのは取引先となる企業に価値提供することでエンドユーザーまで価値を届けることですが、ここにはまだ至れていないと感じています。
小さくともエンドユーザーに届くような成功事例を作っていくことで「やっぱりAIって必要だよね」といった認知を一般にまで浸透させていきたいと考えています。これを弊社のリレーションのみで実践するのは難しい事も多々あります。これが大手企業と共創する意味でもあると思いますね。
成功事例が認知に繋がる、というのが非常に重要だと思っており、スタートアップの中には資金調達で一気に認知拡大!という目的の企業も多々ありますが、きちんと事業として成り立っていて人に価値が届けられているか、というのは問われるべきだと考えています。
実現可能性が鍵。アイデアの裏付けをアピールすることで採択へ。
ーーーエンドユーザーに価値を届け技術の必要性が認知される、この貴社のビジョンに実現に向けてオープンイノベーションを実践されているということですね。
アクセラレータープログラムには数多くの企業様が応募されますが、採択される企業はその中の一握りの企業のみです。なにか採択されるために行った工夫などはございますか?
応募する際に特に気を付けたのは、応募要項にあらかじめどのような事業領域へ注力するかといったことは書いてあったので、どのような事業部で、どのようなニーズがあるのかというのはLPを拝見する以外にも自分で調べましたね。
あとはアイデア提案に関しても、大きく求めすぎず、小さくても成功事例になるようなことをやりたいということ、自社として何がしたいかを中心に記載しましたね。また、一方通行では何も生まれないので、実際に共創で何が生まれるのか、またその実現性可能性を記載しました。自社の強みは何なのか、アイデアだけではなくてフットワークによって現場検証をなどを行って、リソースを集めることができる、といったアイデアの裏付けになるようなものですね。
また実際に採択されるのかというMTGでもデモンストレーション含め、本当に実現できるのか、といったところは意識して見せましたね。
ーーー実現可能性をいかに伝えるか、という点を重視されていたということですね。実際にプログラムに参加された感想はいかがですか?
過去に実践する中でもオープンイノベーションの難しさというのは感じており、大手企業はスタートアップの現状を理解していない事が多いと感じていました。スタートアップはリソースの関係上1つのプロダクトや技術に特化しているため「これを活用してなんとか…!」となりがちですよね。これが難しいのであれば新たなリソースの獲得に向けて人材と時間というスタートアップにとっては貴重なリソースを投下し実現するか分からないものを開拓する必要があるわけですが、東芝様はこういったスタートアップの状況を理解してくれていたな、と感じます。
取り組みを進めていく中でスタートアップと大手企業ではスケジュールに関する感覚等も大きく違うと思うのですが、東芝様の今回のプログラムはAUBAのサポートもあり、やりやすかったですね。
ーーー大手企業との取り組みではどうしてもスタートアップの方がリソースが逼迫しがちです。先方企業の理解というのは非常に重要ですよね。スタートアップとしてパートナー企業にどのようなことを求めていますか?
なんとなくやる、「周りが取り組んでいるからうちも新規事業をやらなくては…」という、流れでオープンイノベーションに取り組む企業だと苦しむのはスタートアップだな、と感じています。しっかりと事業化に向けた企画化、資金面を考慮しておく、というのは大事にしてほしいですし、ずっと検討、検討ではこちらも困ってしまいます。
私も過去大手企業に在籍していたので大手企業の文化も分かります。このあたりは相互理解が重要だとは思いますが、やはり目的がはっきりしている企業様とじゃないとお取り組みは難しいな、と感じますね。
また、短期的にグロースを求めるというスタートアップの視点を汲んでもらえたら、というのもありますね。スタートアップ側には、大手企業に情報だけ取られるのではないか、といった不安を抱えている企業もあります。実践した企業が「短期間で」どんなことを得られたのか、こういった事例を発信していただけると積極的なスタートアップも増えるのではないか、と思いますね。
ーー最後に今後の展望をお伺いできますか?
弊社は「現場で価値を生み出すAI技術」を世に出していくこと、がミッションです。現場の方の課題はかなり尖っているので、そのような領域にフォーカスを当てた事業戦略にしていきたいと考えています。
今はコロナによっても難しい課題も多数あり、汎用的に広がっているソリューション、製品がミクロの領域では使えない、といった課題もあるので、そのようなと汎用化が難しい所にフォーカスを当てて事業を行っていきたいと考えていますね。
ご興味いただけた企業様は是非お声掛けいただければと考えています。
ーー貴重なお話ありがとうございました!
※※今回ご紹介した企業にご興味頂いた方は是非以下よりコンタクトが可能です※※
BLUE TAG株式会社
https://auba.eiicon.net/projects/8123
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谷口真穂eiicon company
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