AUBAユーザーボイス vol.4 ~創業10年・非上場・大手企業関連メディア会社の場合~
オープンイノベーションプラットフォームAUBA では日常的に企業間の対話がなされています。
実績がある大手企業は多数の多数のメッセージをもらうが、「会う」「会わない」、「返信する」「返信しない」の境目はどこにあるのか。
今回、AUBAを頻繁に利用している企業に突貫インタビューを試みました。
~創業10年・非上場・大手企業関連メディア会社 担当A氏の場合~
※AUBA活用歴 1年・コンタクト実績約200
AUBA:
かなり多くの企業様とやり取り頂いてますね!大手企業ということもあり多数の企業からメッセージを頂くかと思うのですが、返信するかしないかはどう判断されていますか?
A氏:
おかげ様で約200社と非常に多くの企業様からメッセージを頂いています。
様々なメッセージを頂きますが、何故弊社にお送り頂いたのかはっきりしているメッセージには返信することが多いですね。例えば、弊社と一緒に◯◯テーマにおいて◯◯な取り組みを実施したい、弊社のリソースを◯◯な用途で使いたい、といった、具体的なイメージや要望が書かれていると、こちらとしても各部署との連携が取りやすいため対応しやすくなります。
AUBA:
なるほど。大手企業の場合新規事業部や経営企画の方がハブとなり、各部署に共創に関するお話を展開していくことも多いので、メッセージをやり取りしたその先にどうしてほしいのか、が明確な方が返信がしやすいということですね。
A氏:
そうですね。中には自社の説明しかメッセージに記載されておらず営業されているような印象を受けるものや、目的がはっきりせず、新たな事業を一緒に創出したいのか弊社のリソースに期待され事業提携を望んでいるのか分からないメッセージもあります。
具体的なメッセージに好感を持つ反面、こういったメッセージからは何を望まれているかがファーストメッセージでは分からないため、往復したやり取りが必要なこともありタイミングによっては返信を控えることもあります。
また、稀におそらく定型文を作成しどの企業にも同じメッセージをコピペで送っているのだろう、という企業様も見えますが、そういったところは弊社のPRページを確認頂いているのか判断がつかないため返信していません。
AUBA:
メッセージを受け取っても、「なぜうちと共創しようと思ったのか」という理由が分からないと、誰彼構わず送っているように見えてしまい、あまり興味を惹かれませんよね。
他にもコンタクトを取る際に見ているポイントはございますか?
A氏:
送信頂いた企業のPRページはよく見ています。特に、「一緒に何をしたいか」が明確に書いてあるか、やりたいことや課題が何なのか、は注視しています。
また、共創するにあたり一緒にお取り組み頂く担当者様がどのような方か、という点も確認しています。担当の方の情報がPRページに入っているか、熱意のあるメッセージが書かれているかを拝見し、一緒にお取り組みさせて頂きたいな、と思った企業様への返信には熱が入りますね。
AUBA:
なるほど。スタートアップの方はメッセージ送信先の選定をする上でPRページをかなりよく読み込むと度々伺います。逆に受け手側もPRページは同じ用に返信時の参考にするということですね。
共創を希望する企業はPRページをしっかりと記入したうえで、具体的な要望・共創の目的をメッセージに明記して頂けると面談に至る確率が上がるのではないかと思います。
その他、オープンイノベーションに取り組む中で生じた課題等はございますか?
A氏:
先ほどの話とも共通しますが、明確な目的を持たない企業様と面談しても前に進まないな、とは感じています。自社の課題感や今後の方向性などを理解した上で、「このような事をしたい」という目的意識が無いと、お互いの企業概要を確認するだけで終わってしまうことがしばしばです。
「うちは◯◯な技術を持っています。」と自社のアピールだけ頂くことも多いのですが、重要なのはその技術を2社間でどう活かすかだと思っています。アイディアは先方に考えてもらう、という姿勢ではなくまずは「自社のやりたいこと」を整理した上で、面談にて互いのやりたいことをすり合わせできると嬉しいな、と思います。
AUBA:
相手に依存するのではなく、自らが「こういうことをしたい」という明確な目的を持ってコミュニケーションを取ることが重要ですね。
返信が無い、なかなか面談に至らない、といった企業様は解決のヒントとなるのではないでしょうか?
本日は生の声をお聞かせ頂き、ありがとうございました!
栗山 彩香株式会社eiicon
新卒で繊維関連の専門商社に入社。企画営業として大手量販店を中心に担当。 大手量販店主力PB商品のリニューアル等、OEM商品の開発から営業、生産管理から物流手配まで幅広く経験。 2017年よりeiiconに参画。アシスタント部門の立ち上げを経験後、カスタマーサクセス/カスタマーサポート部門の立ち上げに従事。現在は年間約1,400社の支援を実施するCustomerSuccess GroupのLeadを努め、オープンイノベーション及びAUBA活用における伴走支援を実施。 趣味はキャンプ/漫画/自宅のスマートホーム化です!
株式会社eiicon
Platform事業部 部長