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脳の特徴を利用する

脳の特徴を利用する

山本 教夫

 全ての生物には、生存本能に直結した『新しいことは避けたい』とう意識を持っています。

 未知のものには、生命を脅かすリスクがあるからです。

 人は、より楽しく,より楽に,より豊かにと、望む方には変化を欲しがりますが、生物の本能にはなかなか勝てません。

 いろいろな研究結果が出ておりますが、こんな情報があります。

 『全員が上手く行く可能性は無いが、やっても損をすることは無い』という案件に対して、実際に行動に移す人は2%ほどしかいないそうです。

 理屈では、損をせず得な方しかないと理解していても、これだけ人は行動できないのですね。

 そんな、頑なな私たちの脳と心でも、認知科学という研究のおかげで、変化をもたらす方法が開発されました。

 ぜひ覚えていただきたい、3つの脳の特徴があります。

3つの脳の特徴

 1. 恒常性
 2. 可塑性
 3. 矛盾を修正する

1. 恒常性

 恒常性とは、この投稿の冒頭に述べた通り、ひたすら昨日と同じ自分の状態を繰り返そうとすることです。

 とにかく、変化を嫌います。

 特に急激な変化や大きな変化には、それに応じて元に戻ろうとする力も強力です。

 ハードな宿泊研修や合宿して行う自己啓発セミナーに参加し、眠らずに課題をこなしたり完成させたものを発表したりしても、数日後には元の人に戻ってしまうのは、この脳の仕組みによるものです。

 恒常性に逆らおうとするのは、無理なお話。

 そこで、2番目の可塑性を利用します。

2. 可塑性

 可塑性とは、粘土のような性質です。
 反発はせず、指で押せば凹み、形を外からの力で変えられる性質。

 脳は、恒常性と可塑性の両方を併せ持っています。

 押せば凹みますが、しばらくすると形は戻ってしまいます。

 そこで、形が戻る前に、同じところを押します。

 決して、強く押してはいけません!

 そっと押します。
 まどろっこしくても焦ってはいけません。
 そぉっとそぉっと、繰り返し押します。

 この脳に僅かずつ変化を与えることを、習慣にして欲しいのです。

 時間がかかり遠回りと感じられそうですが、実はこれが、一番確実に脳と心を変化させられる方法なのです。

 そして、何をもって脳に僅かずつ変化を与えるのか、というとそれは
イメージ

 あなたにとって、
『心の底から望む、理想とする自分の姿』
を、イメージします。

 そして、そうなった自分を想像してニヤニヤヘラヘラするのです。

「そんなことで、本当に変われるのか? 理想の自分になれるのか??」
と思われる方が多いのですが、それは「苦労が必要だ」と思い込まされているからです。

 可塑性を利用して脳と心に変化を起こさせ、

3. 矛盾を修正する

機能を使って変化を加速させます。

 そうすると不思議なことに、最初の恒常性も味方になってくれます。

 習慣のお話しは続きます。

 ではまた。

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山本 教夫アーク合同会社

横浜生まれ横浜育ち

地元工業高校から短期大学を経て、ソニー株式会社に入社

数十の商品設計リーダーとして実績を残しつつ、人の心や脳機能について興味を持つ。

ルー・タイス氏と苫米地英人氏に師事し、最も歴史がありかつ最新のコーチング技術・スキルを修得。

ソニー株式会社を退社後、個人事業を経てアーク合同会社を設立。

個人セッションの他、平均満足度89%のセミナーを年間100回以上開催するマインドコーチとして活動中。

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