食品はプラスチック袋入りからセルロースコーティングへ
毎日の生活で、プラスチック袋を開けない日はありません。
それだけ当たり前となっている食品のプラスチック包装。それだけ当たり前となっているプラスチック廃棄物。
この当たり前を「有機原料によるコーティング」で変えたい。
スイスのLidl Switzerland社とスイス連邦材料試験研究所(Empa)は、有機原料から作られたセルロースフィルムで果物や野菜をコーティングするプロジェクトに取り組んでいます。これにより、生鮮食品の長期保存が可能となり、包装廃棄物の削減にもつながります。また、原料には、これまでは工場内で処分されるかバイオガスプラントでの活用のみだった果汁生産から生じる固形残留物を再利用する研究が進められています。
Lidi社が提携先として選んだEmpaはセルロース・木材研究所を有し、セルロース製品分野で数十年にわたる研究経験があるうえ、企業との連携に積極的。もちろん、日本企業との共同研究も歓迎しています。
スイス連邦材料試験研究所(Empa)はスイス・イノベーションのネットワーク内の研究機関です。ご質問やお問い合わせなど、お気軽にお寄せください。
写真:新コーティングの開発に取り組むEMPA研究者とLidl Switzerland社Corporate Communications and CSR&Sustainabilityでディレクターを務めるCorina Milz氏。©obs/LIDL Switzerland
松田 俊宏在日スイス大使館
スイス国内で6ヶ所のテクノロジーパークを運営。世界各国からの企業とスイスの研究機関が集まる研究開発拠点として、日本企業のスイスでのオープンイノベーションプラットフォームを提供しています。
在日スイス大使館
スイス・ビジネス・ハブ 投資促進部