
vol.134 AUBA活用事例インタビュー eスポーツで障害者支援!サブスク活用と自走を両立し、計11社と共創進行中!/株式会社ePARA
こんにちは!AUBAカスタマーサクセスチームの谷口です!
今回は、障害者×eスポーツ事業を行うこちらの企業をご紹介!
■株式会社ePARA
※AUBA利用歴1年3ヶ月/コンタクト実績64社/面談32社/共創中11社
https://auba.eiicon.net/projects/22406
●事業における課題、オープンイノベーション実践の背景は?
ーー本日はよろしくお願いいたします。今回お話を伺うのは、代表取締役の加藤様とAUBA担当のりみこ様です。さっそくですが、まずは事業内容を教えてください。
加藤氏:
弊社は、eスポーツを通じて、障害者が自分らしくやりがいをもって社会参加できるような支援活動を行っています。主要事業は、①人材紹介②eスポーツ関連・大会スポンサー受託③Webマーケティングの3軸となります。
①人材紹介では障害者の就労支援を行っており、”障害者を職に就ける”というのが我々にとっての一つのゴールとなっています。②eスポーツ関連・大会スポンサー受託では、eスポーツのコミュニティづくりを行っております。コミュニティとしては3段階あり、毎週集まってeスポーツを行う部活動、部活動で興味を持ったゲームをさらに極めるためのプロジェクト「Fortia (フォルティア)」、そしてeスポーツ大会への出場という区分けです。またeスポーツ大会というのは、選手だけでなく、企画、広報、記事の執筆者、ストリーマー、MCなど、運営上様々な役割が必要となります。このeスポーツ大会を通じて障害者に社会人体験としてのキャリアを積んでいただき、実際の就職につなげていきたいと考えています。③Webマーケティング事業では、調査・解析からデザイン・開発など一貫したマーケティングを行います。この事業においても、障害者の就労体験の場を提供しています。
障害者×eスポーツ事業を始めたのは、私が前職で経験した障害者との交流がきっかけです。障害者の活躍の場がない、能力があっても活かしきれていないという現状を目の当たりにし、一方でゲームをする時の障害者の生き生きとした表情を目にした時に、もっと障害者の方が活躍できる場を作れないだろうかと考えるようになりました。障害者を雇用する者、雇用される障害者、そして障害者の活躍を見た健常者など、多くの人に対して勇気を与えられるこの事業を始めることにしました。
▲株式会社ePARA 代表 加藤 大貴 様
ーー障害者の方との交流がきっかけで、障害者×eスポーツの相性の良さに気が付かれたのですね!では、他社との共創/オープンイノベーションに取り組もうと思われた背景を教えて下さい。
加藤氏:
弊社はニッチなターゲットに加え、始動からまもない会社だったこともあり、知名度・リード数・ネットワークなど多くのものが不足しておりました。というのも、それまでは社員それぞれの伝手の中で大きなビジネスを探していたのです。人脈だけで事業を拡大していくとどうしても広がりに限界がありました。そんな時、知り合いの方からAUBAをご紹介いただき、良さそうだと思い始めてみました。AUBAは、全く知らなかった企業や予想外の企業ともニーズがピッタリ合致し、共創に至れる点がすごいなと思っています。
●AUBAをどのように活用しているのか?
ーーAUBAをご利用いただく際に工夫されている点はございますか?
加藤氏:
弊社は、AUBAのエントリープランを活用しています。
それまではPRページや企業への送信メッセージはすべて我流で作成していましたが、プランに入ってからはコンサルタントの方が私たちの伝えたい想いをヒアリングし、PRページや送信メッセージのドラフトを作って下さいました。そこまでやって下さると、AUBAにご登録されている企業にどういうところが刺さりやすいかというのが分かってくるので、エントリープランを利用して非常に良かったと思っています。またAUBAの活用にあたっては、担当するりみこさんが一社一社に丁寧にメッセージを送ってくれていることも大きいです。
りみこ氏:
私がメッセージを送るうえで大事にしているのは、相手に信用していただくことです。忙しい企業であればあるほどPRページやメッセージ部分でしか私たちのことを知れないので、そこでいかに想いを端的に伝え、弊社との共創イメージを持っていただけるかが大切だと思います。信頼を得るためには、少なくてもいいので、”こういう形で共創に取り組んだことがある”という自分たちの実績だったり、”こういう想いで事業を始めました”という人間性の部分だったりを盛り込むのが大事だと思います。
加えて、登録企業が何万社もいるので、限られたチケット枚数の中でどの会社様にメッセージを送るか選ぶ過程も重要視しています。弊社がメッセージを送る側の時には、お相手のPRページとホームページを見たり、企業名でGoogle検索をしてその分野で先方がどのような取り組みをしてきたのかをインプットしたり、そこからどのような共創ができそうかをある程度イメージしたりと、かなり考えてから送るようにしています。
それでもなかなか送り先や送り方が決まらず、迷う時もあります。その場合は、AUBAの定例ミーティングの中でコンサルタントの谷口さんに相談し、より良いアクションができるように工夫しています。
▲株式会社ePARA AUBA担当 りみこ 様
ーーAUBAのコンサルタントを活用しながらもしっかりと自走されているのですね!では、AUBAをご利用されてみての印象をお聞かせください。
加藤氏:
新しい形で面白いなと思いました。
企業同士のプラットフォームで、しかも共創という言葉自体がプラス・さわやか・純粋なイメージですから。純粋な想いを持ち、かつ、自社に課題感を持った方々が集まってきているプラットフォームだと感じます。だから企業も参加しやすいですし、自分も社会や会社に持っている課題に対して真剣に話しやすい場所だと思っています。
また、サブスクのサポートに対する印象で言うと、共創イメージを持てる企業を検索するのが大変な中で、”こういった共創も考えられる”という斜め上からの意見をコンサルタントの方に言っていただけるのが非常に有難いです。お陰様で徐々に可能性が広がっていると感じていますね。まだ走り始めたばかりの弊社に対し、目的を絞りすぎず様々な面から共創イメージを伝えて下さる点が有難いなと思います。
りみこ氏:
共創のあり方を考えることは、時にたいへんですが、やりがいもあります。私は個人的に「教育」に興味関心が強いのですが、自分の関心領域に取り組む企業にはついつい力が入ります。「気持ちが届いた」と思えるようなお返事をもらえた時は嬉しいですし、今後の展開につながれば良いなと思います。
加藤氏:
りみこさんがAUBAのコンサルタントの皆さんと連携しながら熱心に調整してくれているのは、面談に参加するメンバーも強く感じています。ePARAは少数精鋭なので人的リソースにはゆとりがないのが正直なところですが、りみこさんの頑張りとそれに応じて下さる相手様への敬意を持って、丁寧に面談に臨むようにしています。
▲ePARA2019 オフラインイベント開催時の集合写真
●活用による成果/変化は?
ーー実際にお取り組みに進まれているお話はございますか?
加藤氏:
現在11社とのお取り組みが進んでいます。その中から6社様とのお取り組み内容をご紹介します。
1社目は株式会社團コミュニケーションズ様です。
先方は、スポーツに特化したプロモーションを企画から幅広く手掛けられています。2022年3月に弊社が主催する LAN Party (※1) の実施にあたり、運営協力をいただくことに決定しています。2回打合せを実施しました。今後は、弊社が運営予定のeスポーツ施設を視察いただき、年度内のイベント開催に向けて動いていきます。
※1:LANパーティーとは、参加者がゲームに必要な器具やツールを持ち寄り快適なLAN環境で遊ぶイベントを指します。ePARA CARNIVALでは、障害当事者の方々の多種多様なアクセシビリティツールの紹介等も行います。
2社目は株式会社エラン様です。
先方は医療・介護周辺事業を展開されています。弊社から先方への人材紹介を行い、ご好評いただいております。また、全盲のスタッフの遠方移動に際して、先方の移動支援サービスを活用させていただきました。
3社目はホンダロジコム株式会社様です。
先方は、キクラゲ栽培、コンテナ農業、アプリ開発、ロボテイクス、IoTなどのイノベーション活動に積極的に取り組まれています。また、eスポーツ部を設立し、eスポーツ大会への協賛も実施されています。弊社が先方へ取材・記事化を行い、弊社のサイト内で記事をご紹介しています。(参考記事:eスポーツ部設立で紡ぐ地域・社内とのコミュニケーション~ホンダロジコム株式会社~)
また、11月13日開催のバリアフリーeスポーツ大会「ePARA2021」にも16チームのうちの1チームとしてご参加いただきました。
4社目は株式会社ウデキキキカク様です。
先方は企画・プロデュースを得意とされている企業様です。弊社はもともと某大学と共同実験を行っており、生活の中にeスポーツを取り入れることによって障害者のアクションが活発化するかどうかの調査を行っていました。このプロジェクトに先方にも入っていただくようお話を進めています。
5社目は、株式会社ネオ倶楽部様です。
先方は、全国の約2,000団体、約150団体の社会貢献若者団体とパートナシップを強みに社会問題の課題解決につなげられています。弊社の取り組みに共感してくださり、理念に共通点の多い学生団体をご紹介いただいています。
6社目は株式会社電通サイエンスジャム様です。
先方は脳波計測の技術をお持ちで、健常者と障害者の脳波の調査・比較という座組での共創にご注目いただいております。試験的に一度計測を行ったことがあり、今後は弊社から先方に被験者を出すことも視野に入れています。
ーー計11社と具体的なお話に進まれているのですね!AUBAを通じたオープンイノベーションに取り組む前と後で、何か変化を感じられた部分はございますか?
りみこ氏:
AUBAを利用したことで、アポ調整に割くリソースを減らし、具体的な提案・共創案づくりに割くリソースを増やすことができました。もともとテレアポで1日に何件も電話をかけていたのですが、その工数を削減できたのが大きかったですね。
また、AUBA経由での打ち合わせは、新しい領域を開拓するというモチベーションのあるご担当者様が多く、前向きなディスカッションができています。そのおかげで、面談後に持ち帰って議論する内容も以前よりクリエイティブ色が濃くなった印象です。
ーー最後に、今後の展望をお聞かせください。
加藤氏:
障害者雇用×eスポーツという事業軸は今後も継続していきます。コロナ禍で日常生活に大きな制限が生まれた今、eスポーツを通じて障害をお持ちの方々が輝きを増すことは、障害者に留まらず健常者の方々にも学びを与えてくれる要素が大きいと考えています。
また、先ほど申し上げた通り、2022年にバリアフリーeスポーツを体験できるLAN Party「ePARA CARNIVAL」を実施します。全盲の方のみでストリートファイターVを闘う「ブラインドeスポーツ大会」をはじめ、ePARA独自の企画を多数、準備しています。また、それらを多くの障害当事者の方々と共に企画・運営していくことも大きな特長で、SDGs・ダイバーシティ&インクルージョンの実践的な取り組みになると思います。
eスポーツは、SDGs、ダイバーシティ、教育、コミュニケーション、キャリア形成など、様々な領域との掛け合わせの可能性を秘めています。引き続きAUBAでのつながりを大切にしながら、eスポーツに様々な意義・価値を付加できるバリアフリーeスポーツを推進し、多くの人に元気・勇気を与えられるように関係者一同頑張って参ります!
ーー貴重なお話ありがとうございました!
※※今回ご紹介した企業にご興味をお持ち頂いた方は是非以下よりコンタクトが可能です※※
【株式会社ePARA】
https://auba.eiicon.net/projects/22406
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AUBAでは実際に他社様とお会い頂き、提携検討フェーズに進まれている方を対象に、共創状況のヒアリングをさせて頂いております。
提携に向けて2回目の商談が決まった!という段階から、実証実験に向けて進んでます!等、お聞かせ頂ける範囲でお答え頂けますと幸いです。
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など、ご相談をお受けすることが可能です。
この機会にぜひご活用ください。
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■個別面談の詳細
面談方法: オンライン
※無料で登録不要のオンライン会議ツールを使用します。
面談可能日時: 平日 11:00~18:00
所要時間:30分程度
お申し込み方法:以下URLより、ご希望のお時間をご選択くださいませ。
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