京急電鉄など3社、「モビリティ変革」・「MaaS」等に特化したオープンイノベーション拠点を品川に開設
京浜急行電鉄株式会社(以下、京急電鉄)、株式会社サムライインキュベート(以下、サムライインキュベート)、株式会社ヒトカラメディア(以下、ヒトカラメディア)の3社は、『イノベーションを暮らしにつなげ、未来の“当たり前”をつくる』ことを目的としたオープンイノベーション拠点を、品川駅高輪口(西口)エリアに開設したと発表した。
同施設は、「AND ON SHINAGAWA(アンドオン品川)」という名称で、暮らしをより豊かにするイノベーションの創出と、その成果物の社会実装を進めていく活動拠点として活用していく。取り扱うテーマ領域は、“モビリティ変革”“MaaS”とその周辺領域に特化し、デジタル・テクノロジーを活用した次世代の交通インフラの構築と、関連するサービスの創出を図るという。
■「AND ON SHINAGAWA」の中身
同施設では、テーマ領域に関連するスタートアップ・大手企業を利用対象とする。利用対象者は、会員制の専用デスク(有料)や打ち合わせスペースを自由に利用することが可能だ。また、スタートアップ企業の会員に対しては、京急電鉄やテーマ領域に関連する大手企業などで構成される「AND ONパートナー(以下、パートナー企業)」とのコラボレーションなどを通し、その成長を支援する。
さらに、最大50人程度が収容可能なイベントスペースでは、3社やパートナー企業の持つ知見やネットワークを活用し、会員以外の方も参加可能な様々な取り組みを実施する。具体的には、テーマ領域に関連するスタートアップ企業のピッチイベント、専門家による講演会、京急電鉄やパートナー企業の経営課題等を題材としたワークショップ、サムライインキュベートによる短期集中型のオープンイノベーション・プログラムなどだ。
3社はこうした活動を通じて、本施設を起点とした“イノベーション・エコシステム”の形成を進め、スタートアップ・大手企業などによるオープンイノベーションの加速と、その成果物の社会実装を進め、暮らしを豊かにする価値の創造を図っていくという。
■3社の役割
サムライインキュベートは、その知見やネットワークを活用してイノベーション創出のサポートを行い、ヒトカラメディアは、本施設およびコミュニティの運営を担う。京急電鉄は、本施設の所有・運営者としてオープンイノベーションによる価値の創出を進め、沿線地域への波及を図っていく。
3社は、本施設を起点に、パートナー企業をはじめとするさまざまな関係者と連携し、イノベーションを暮らしにつなげ、未来の“当たり前”をつくる活動を進めていく。
■「AND ONパートナー」について
「AND ON」のビジョンやテーマ領域に合致し、スタートアップ企業への助言や協業の検討・推進などを通じて、イノベーションの創出と社会実装を加速させる大手企業や専門事業者を「AND ONパートナー」と呼ぶ。パートナー企業同士や京急電鉄との連携も行うことで、イノベーション・エコシステムの形成を図っていく。なお、今後もさまざまなプレーヤーが順次参画予定だという。
【AND ONパートナー 一覧】(2019年7月11日現在 5社 五十音順)
■「AND ON SHINAGAWA」施設概要
●名称/AND ON SHINAGAWA(アンドオン品川)
●住所/東京都港区高輪3丁目24番18号 高輪エンパイヤビル9階
●アクセス/品川駅高輪口(西口)徒歩6分
●開設日/2019年7月11日(木)
●テーマ領域/「デジタル時代のモビリティ×ライフスタイル」
●会員条件/テーマ領域に関連するスタートアップ企業や企業担当者
●施設名およびロゴについて/
「AND ON」には、「AND(コラボレーション/共創)」と「ON(重ねる/実装)」、「on and on(続く)」という意味が込められている。ロゴのアルファベットのOの外周を形作る正円は「既存価値」を表し、内側にはその既存価値に対して変化・動き・うねりを生む楕円を配置。加えて、未来への変化を生み出す多様な熱量をグラデーションで表現した。
なお、7月11日には「AND ON SHINAGAWA」において記者説明会・内覧会が開催され、京急電鉄の担当者などが施設の概要を説明。多くのメディアや関係者が集まり、注目の高さがうかがえた。
※関連リンク:プレスリリース
(eiicon編集部)